米CIAが主導する反体制派支援プログラムは、シリア砂漠で活動する2組織に、アサド政権との戦いを止め、ダーイシュとの戦闘に注力するか、武器を捨てヨルダンに退去するかを求める(2017年8月31日)

ARA New(8月31日付)は、反体制派の複数の消息筋の話として、米CIAが主導し、ヨルダン、サウジアラビアが参与する支援プログラム「軍事作戦司令部」(Military Operations Command、通称MOC、الموك)が、支援対象としている反体制武装集団に対して、シリア軍との戦闘を停止してダーイシュ(イスラーム国)との戦いに注力するか、武器を引き渡すかのいずれかを要求した、と伝えた。

同消息筋によると、「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室を主導する東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団が、MOC幹部と会談した際、ダーイシュとの戦いに参加するためにダイル・ザウル県北部に転戦するか、武器を捨てて、ヨルダンに退去するかのいずれかを要請されたという。

この要請は、シリアの首都ダマスカスとイラクの首都バグダードを繋ぐ街道の再開を「国際社会」が希望したことを受けたものだという。

これに対して、殉教者アフマド・アブドゥー軍団と東部獅子軍は30日付で声明を出し、「降参し、政権との戦闘を止め、シリア砂漠の支配地域を捨てることを求めるもっとも厳しい圧力に曝された」と非難、事態に対処するために、組織間の連携と拠点の防御を強化し、ヨルダン北部の国境地帯にあるラクバーン避難民キャンプ、ハドラート避難民キャンプに身を寄せる住民数千人を保護すると主張した。

Kull-na Shuraka’, August 31, 2017

AFP, August 31, 2017、AP, August 31, 2017、ARA News, August 31, 2017、Champress, August 31, 2017、al-Hayat, September 1, 2017、Kull-na Shuraka’, August 31, 2017、al-Mada Press, August 31, 2017、Naharnet, August 31, 2017、NNA, August 31, 2017、Reuters, August 31, 2017、SANA, August 31, 2017、UPI, August 31, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カテゴリー: 反体制勢力の動き, 諸外国の動き パーマリンク