米主導の有志連合は、シリア領内での爆撃で民間人1,169人を殺害したと発表(2017年9月1日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2017年7月までのシリアおよびイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる68件の新たな報告を受け、すでに報告されている案件と併せて424件の調査を行った。

調査を完了した37件のうち24件は事実と異なることが確認され、民間人の犠牲者が出たとされるのは13件のみだった。

これによりt、2014年8月から2017年7月までに有志連合が実施した空爆2万4,160回によって意図せず犠牲となったとされる民間人の数は1,169人となり、うち死亡が確認されたのは164人となった。

なお、455件については引き続き調査中。

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米中央軍(CENTCOM)は、シリア軍、レバノン軍、ヒズブッラーとの合意により、ダマスカス郊外県西カラムーン地方とレバノンのベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村無人地帯からダイル・ザウル県ブーカマール市方面に向けて退去したダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員とその家族を乗せた17台のバスからなる車列が、有志連合の同県に対する爆撃で幹線道路が遮断されたことを受け、ヒムス県フマイマ村とスフナ市の間の地域に引き返し、とどまっている、と発表した。

CENTCOM, September 1, 2017をもとに作成。

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