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反体制運動掃討
イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ハルマ村で軍・治安部隊と離反兵が衝突し、市民1人が殺害された。
これに対してSANA(10月23日付)は、マアッラト・ニウマーン市東部のワーディー・ダイフ近くに武装テロ集団が仕掛けた爆弾を爆弾処理班が撤去したと報じた。
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ヒムス県では、オガレット・ニュース・ネットワークによると、ドゥライブ地区、クスール地区、バーブ・アムル地区、ジュッブ・ジャンダリー地区、バイヤーダ地区で軍・治安部隊と離反兵が衝突し、6人が殺害された。
シリア人権監視団によると、治安機関の逮捕・捜索活動で青年1人が殺害されたほか、狙撃手がアシーラ地区で市民1人を射殺した。また21日にバイヤーダ地区で治安部隊の発砲で重傷を負っていた市民1人が死亡した。
シリア人権監視団によると、クサイル市で10月19日に逮捕された市民が死亡、家族に遺体が引き渡された。
ヒムス県クサイル市でナスルッディーン・シャイフ・ラシード教授が逮捕された。同教授はシリア・アラブ人権監視団のラシュディー・シャイフ・ラシード事務次長の兄弟。
これに対して、SANA(10月23日付)は、ヒムス市のハミーディーヤ地区で警官1人が武装テロ集団に射殺されたと報じた。また武装テロ集団が数日前に誘拐した市民の遺体3体が発見されたと報じた。さらにヒムス市クスール地区で、治安維持部隊がテロリスト1人(アブドゥッラヒーム・ナジーブ)を殺害したと報じた。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、ハムーリーヤ市、カフルバトナー町、サクバー市、アルバイン市、ハラスター市に、治安機関要員約5,000人が展開し、数十人の市民を逮捕した。
レバノンをめぐる動き
『シャルク・アウサト』(10月22日付)は、レバノンの北部県アッカール郡にあるアクルーム山やワーディー・ハーリド、ベカーア県バアルベック郡にあるカーア、アルサールなどでレバノン軍の軍備が増強され、パトロールも強化されていると報じた。反体制勢力掃討を目的としたシリア軍のレバノン領内(とされる地域)での作戦を受けた動きである。
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『ラアユ』(10月22日付)は、レバノンの親バッシャール・アサド勢力が、「崩壊するにせよしないにせよ、(アサド政権)独りだけで崩壊はさせない」との意志を持っていると報じた。
同報道はヒズブッラーの意志決定サークルからの話として、「危機は存在するが、回避できないほど手遅れになっているわけではない…。アサド大統領は、街頭行動やアラブの春を前に性急な改革を行ってこなかった…。陰謀の規模は…これまで行われてきた緩やかな改革では対処できないほど大きい」としたうえで、「アサド大統領の運命は、ヒズブッラーの運命、さらには地域におけるイランの影響力の運命を左右する」と述べ、ヒズブッラーがアサド政権存続を至上命令としていると述べた。
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『アフバール』(10月22日付)は、アサド政権がレバノンのワリード・ジュンブラート進歩社会主義党党首の最近の言動に「きわめて大きな不快感」を示していると報じた。
それによると、①ジュンブラート党首はダマスカス訪問時に、ポケットから一枚の紙を取り出し、これがシリア大統領が危機を脱するための行程表だと述べた、②そのことがジュンブラート党首とアサド政権の関係改善に尽力してきたムハンマド・ナースィーフ副大統領補を当惑させた、③ヒズブッラーとの関係については介入しないとしながらも、アサド大統領はジュンブラート党首との関係を絶つことを決めた、④ジュンブラート党首は自身がシリアの反体制勢力に同情的な立場をとったことでシリアとの関係が「冷却化」していたことを知りつつも、ハサン・ナスルッラー書記長との面談を利用し、その後マナールで再び、アサド政権に不快感を与える発言を行った、という。
諸外国の動き
イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は、CNNとのインタビューで、「我々はシリアでの殺戮・虐殺行為を非難する、治安部隊による行為であれ、国民は反体制勢力による行為であれ…。」と述べた。
APF, October 22, 2011、al-Akhbar, October 23, 2011、Akhbar al-Sharq, October 22, 2011, October 23, 2011、al-Hayat, October 23, 2011、Kull-na Shuraka’, October 23, 2011、Naharnet, October
23, 2011、al-Ra’y, October 22, 2011、SANA, October 23, 2011、al-Sharq al-Awsat, October 22, 2011などをもとに作成。
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