ロシアのラヴロフ外務大臣「アレッポ市解放の手法を東グータ地方でも適用できる」「米国はシリアで火遊びをすべきでない」(2018年2月19日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ヴァルダイ討論クラブ(Valdai Discussion Club)に出席するためにモスクワを訪問中のアルジェリアのアブドゥルカーディル・マサーヒル外務大臣との共同記者会見で、アレッポ市解放の手法を適用し、ダマスカス郊外県東グータ地方での戦闘終結をめざす意欲を示した。

ラブロフ外務大臣は、会見のなかで、「ヌスラ戦線(シャーム解放機構)は東グータ地方で民間人を人間の盾にし、彼らの退去を阻止している」としたうえで、「アレッポ市をテロリストから解放した経験は、東グータ地方のヌスラ戦線に対しても適用できる…。アレッポ市での作戦、そして同地からの武装集団の撤退にかかる合意は、東グータ地方でも再び実施できる。我々はその実現をめざしている」と述べた。

一方、ラブロフ外務大臣は、ヴァルダイ討論クラブで演説、「米国がクルド人を利用してシリアを分割しようとしていることを懸念している…。米国はシリアで火遊びをすべきでない…。シリア分割に対する懸念は、米国が現地、とりわけユーフラテス川東部、そして同地からイラク国境、トルコ国境にいたる地域で米国が始めようとしている計画が原因だ…。シリアにおける米国の目的はダーイシュ(イスラーム国)と戦うことだけだと米国は述べてきたはずだ…。米国がタンフ国境通行所一帯に設置した安全地帯はただちに廃止されるべきだ」と述べた。

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イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣は、シリア領内にイランが軍事基地を有しおらず、軍事顧問を派遣しているだけとしたうえで、米国がシリアの一部地域を「占領」しようとしていると批判した。

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RT(2月19日付)、スプートニク・ニュース(2月19日付)、『ハヤート』(2月20日付)などが伝えた。

AFP, February 19, 2018、ANHA, February 19, 2018、AP, February 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2018、al-Hayat, February 20, 2018、Reuters, February 19, 2018、RT, February 19, 2018、Sputnik News, February 19, 2018、SANA, February 19, 2018、UPI, February 19, 2018などをもとに作成。

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