シリア軍がクハイル村を制圧するとともに、ダルアー市などを砲撃(2018年7月3日)

ダルアー県では、SANA(7月3日付)によると、シリア軍が県東部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する掃討戦を続け、クファイル村を制圧、地雷・爆発物の撤去を完了し、同地の治安と安定を回復した。

シリア軍はまた県西部では、タファス市などで、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団だけでなく、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の拠点を攻撃した。

シリア人権監視団も、ティーラ村一帯、サマン丘、タファス市一帯でシリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の戦闘が再開、シリア軍はタファス市、タイバ町、ムザイリーブ町、ダルアー市ダルアー・バラド地区を砲撃したと発表した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月3日付)によると、このほかにも、ナワー市、サイダー町、マターイヤ村、ジッリーン村がシリア軍の砲撃、爆撃を受けた。

これに対して、南部中央作戦司令室はサマン丘前線でシリア軍と親政権民兵を要撃したという。

 

一方、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のリズ・サロセル(Liz Throssell)報道官は報道声明を出し、ヨルダン政府に対して避難民のために国境を開放するよう求めていることを明らかにした。

ロイター通信(7月3日付)が伝えた。

AFP, July 3, 2018、ANHA, July 3, 2018、AP, July 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2018、al-Hayat, July 4, 2018、Reuters, July 3, 2018、SANA, July 3, 2018、UPI, July 3, 2018などをもとに作成。

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