シリアのアル=カーイダと目されているシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)と、同じくアル=カーイダの系譜を汲むシリア解放戦線(シャーム自由人イスラーム運動とヌールッディーン・ザンキー運動が結成)は、ハマー県北部とイドリブ県南部で共同で福祉を担うためための合同調整室を設置することで合意した。
シリア解放戦線の幹部であるルーカーン・アブー・アリー氏がドゥラル・シャーミーヤ(7月18日付)に対して明らかにしたところによると、シリア解放戦線福祉局、シャーム解放機構ハマー地区福祉局、ハーン・シャイフーン諮問評議会が会合を開き、ハマー県北部とイドリブ県南部の住民に、電力、水道といった福祉を提供することで合意したという。
また設置合意された合同調整室は、ムハンマド・アブー・ヤフヤー氏を室長とすることが決定されたという。
AFP, July 18, 2018、ANHA, July 18, 2018、AP, July 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2018、al-Hayat, July 19, 2018、Reuters, July 18, 2018、SANA, July 18, 2018、UPI, July 18, 2018などをもとに作成。
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