2014年3月29日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア人権監視団によると、ラッカ県で活動するイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は、他の武装集団やアラブ系部族民兵約1,500人からなる「アンサール軍」を創設した。

アンサール軍は、ラッカ県、タッル・アブヤド市、ジャラーブルス市(アレッポ県)、マンビジュ市(アレッポ県)などで、民主統一党人民防衛隊、イスラーム戦線との戦闘に投入されるという。

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ARA News(3月29日付)によると、民主統一党人民防衛隊総司令部は声明を出し、ハサカ県ジャズア村一帯でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘で、26日にダーイシュ戦闘員56人を殺害したと発表した。

この戦闘での人民防衛隊戦闘員4人も戦死したという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣は声明を出し、トルコでの統一地方選挙(29、30日)に関して、「トルコ国内に居住するシリア人避難民および在留者に…トルコの各政党の事務所、投票所に近づかず、いかなる政党活動、デモにも参加しないよう」呼びかけた。

AFP, March 29, 2014、AP, March 29, 2014、ARA News, March 29, 2014、Champress, March 29, 2014、al-Hayat, March 30, 2014、Iraqinews.com, March 29, 2014、Kull-na Shuraka’, March 29, 2014、Naharnet, March 29, 2014、NNA, March 29, 2014、Reuters, March 29, 2014、SANA, March 29, 2014、UPI, March 29, 2014などをもとに作成。

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