米軍の車列がシリア政府支配下のハサカ市治安厳戒地区に誤って進入、シリア軍が空に向かって威嚇射撃(2019年7月29日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月29日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、米軍の車列が、シリア政府の支配下にあるハサカ市内の治安厳戒地区に誤って進入、シリア軍治安部隊が空に向かって威嚇射撃した。

米軍の車列は、ヌシューワ橋を通じて誤って治安厳戒地区に入ったが、シリア軍治安部隊の発砲を受けてただちに退去したという。

米軍は、人民防衛隊(YPG)を主体とするシリア民主軍による「テロとの戦い」を支援するとして、北・東シリア自治局の支配地域各所に部隊を駐留させている。

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同じハサカ県では、ANHA(7月29日付)によると、北・東シリア自治局支配下のマルカダ町の街道を走行中の自治部隊の車輌を狙って爆発が発生し、隊員13人が負傷した。

AFP, July 29, 2019、ANHA, July 29, 2019、AP, July 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2019、Reuters, July 29, 2019、SANA, July 29, 2019、SOHR, July 29, 2019、UPI, July 29, 2019などをもとに作成。

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