ラッカ市西に自然発生的に形成されていたキャンプのIDPsが新設されたマフムードリー・キャンプに移送、UNHCRによる診察所、学校設置も進む(2019年10月2日)

北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ県では、ラッカ市西に2018年7月に新設されたマフムードリー村に国内避難民(IDPs)を収容するための新たなキャンプ(マフムードリー・キャンプ)に、ラッカ市西のラシード村に自然発生的に形成されていたキャンプ(ラシード・キャンプ)に収容されていたダイル・ザウル県、ヒムス県(タドムル市)、ハマー県からのIDPs約30世帯が移送された。

スマート・ニュース(10月2日付)がマフムードリー・キャンプに移送されたIDPs複数人の話として伝えたところによると、北・東シリア自治局は2ヶ月前からラシード・キャンプでIDPsのセキュリティ・チェックを開始し、一部はマフムードリー・キャンプに強制退去させ、ラシード・キャンプにとどまったIDPsへの人道支援を停止したという。

また、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)はこうした動きと並行して、マフムードリー・キャンプに新たな診察所や学校を設置した。

なお、スマート・ニュース(10月2日付)によると、タブカ市近郊のトゥワイヒーナ村に自然発生的に形成されていたキャンプ(トゥワイヒーナ・キャンプ)に収容されているIDPsも4月以降、マフムードリー・キャンプに段階的に移送されており、最近では9月18日に6,000人のIDPs(1,400人世帯)が移送された。

移送された1,400世帯のうち110世帯は、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン・シリア国境緩衝地帯にあるルクバーン・キャンプからシリア政府に帰還したIDPsだという。

AFP, October 2, 2019、ANHA, October 2, 2019、AP, October 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2019、Reuters, October 2, 2019、SANA, October 2, 2019、SMART News, October 2, 2019、SOHR, October 2, 2019、UPI, October 2, 2019などをもとに作成。

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