トルコ占領下のラッカ県タッル・アブヤド市近郊で国民軍と地元住民が激しく交戦(2019年12月5日)

ラッカ県では、ANHA(12月5日付)によると、トルコの支援を受ける国民軍に所属する東部自由人連合とシャーム戦線が、トルコ占領下のタッル・アブヤド市北東に位置するヒルバト・ルッズ村で地元住民のブー・フマイス部族(アラブ系部族)と激しく交戦した。

戦闘は、同村にあるブー・フマイス部族のイーサー・アブド氏の雑貨店でプロパン・ガスを購入しようとしたシャーム戦線が品切れだととして断られたことを信用しなかったことが原因で、シャーム戦線の戦闘員は口論の末に機関銃を無差別に発砲、若者1人が負傷したという。

この若者はただちにトルコのシャンルウルファ県にある病院に搬送されたが、住民がシャーム戦線の行為に抗議、シャーム戦線が武力で住民を強制排除しようとして戦闘になったという。

AFP, December 5, 2019、ANHA, December 5, 2019、AP, December 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2019、Reuters, December 5, 2019、SANA, December 5, 2019、SOHR, December 5, 2019、UPI, December 5, 2019などをもとに作成。

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