トルコのエルドアン大統領「トルコ軍がどんな些細な被害を受けようとも、シリア軍に打撃を与える。ソチでの覚書には縛られない」(2020年2月12日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は大国民議会(国会)で演説し、シリア・ロシア軍の攻勢が続くイドリブ県での今後の対応策について明らかにした。

エルドアン大統領は次のように述べた。

「現段階において、本日よりここに宣言したい。(シリア領内の)監視所、あるいはそれ以外の場所で我が軍の兵士がどんな些細な被害を受けたとしても、我々はあらゆる場所で政権軍に打撃を与える。それはイドリブ県境に制限されることも、ソチでの覚書に縛られることもない」。

「体制(シリア軍)がシリア北部に駐留する我が軍を標的とすることで、14人が死亡、41人が負傷した…。我が軍兵士の血が流されたいかなる場所においても、誰も安全ではいられない。自分のことを偉大なと考えていてもだ」。

「シリアの体制の航空機は今後、イドリブ県上空を好きに航行することはない…・体制の爆撃は、イドリブ県をたやすく占領するため、住民を我が国国境へと移動させ、この地域を完全に無人化するのが狙いだ」。

「トルコはイドリブ県で起きていることに沈黙はしない。みながそこで起きている悲劇を無視しようともだ」。

「我々はシリア国民の自由のための闘争が8,300万のトルコ市民の闘争であることを忘れてはならない。シリア国民には自国内にとどまる権利があり、そうさせることが我々の責任だ」。

「我々がシリアの体制、そしてこれを支援する体制に主導権を与えてしまったら、我々はトルコで安寧になどしていられない…。我々はシリア国民が領内にとどまるために犠牲を払う用意がある」。

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トルコのフルシ・アカル国防大臣は、トルコ政府がNATO(北大西洋条約機構)加盟国に、イドリブ県でのシリア軍の攻撃を停止させ、新たな難民流入の波を食い止めるために具体的な措置を講じることを期待していると述べた。

アナトリア通信(2月12日付)が伝えた。

AFP, February 12, 2020、Anadolu Ajansı, February 12, 2020、ANHA, February 12, 2020、AP, February 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2020、Reuters, February 12, 2020、SANA, February 12, 2020、SOHR, February 12, 2020、UPI, February 12, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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