北・東シリア自治局はカーミシュリー国際空港での旅行者に新型コロナウイルス感染に係る検査を受けさせないシリア政府の非協力を批判(2020年4月8日)

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は声明を出し、シリア政府が新型コロナウイルス感染症対策に協力的ではないと非難した。

保健員会は声明のなかで「我々は予防対策として、カーミシュリー(国際)空港に到着する旅行者の健康を確認するため、彼らに必要な検査を行い、隔離場所に送ってきた。だが、シリア政府当局は、協力を望んでおらず、北・東シリア住民の声明を危険に晒すような誤った決定を行っている。自治局が承知せず、必要な検査を実施しないままに、民間人を我々の地域に入れている」としたうえで、「保健委員会は、我々の地域で感染者が出た場合、予防対策を遵守しなかったシリア政府当局の責任を追及する」と非難、自治局の対策に従うよう要請した。

ANHA(4月8日付)が伝えた。

AFP, April 8, 2020、ANHA, April 8, 2020、AP, April 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2020、Reuters, April 8, 2020、SANA, April 8, 2020、SOHR, April 8, 2020、UPI, April 8, 2020などをもとに作成。

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