トルコはリビアにシリア人戦闘員(国民軍)300人を新たに派遣(2020年4月11日)

シリア人権監視団は、トルコがシリア人戦闘員(国民軍)約300人を新たにリビアに派遣したと発表した。

新たにリビアに派遣されたのは、トルコ占領下のアレッポ県北部(「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの盾」地域)で活動するスルターン・ムラード師団、北の鷹旅団、シャーム軍団の戦闘員で、アフリーン市からトルコ軍の兵員輸送用大型バスに乗ってトルコ領内に入り、そこから空路で10日にリビアに移送された。

これにより、リビアに派遣された国民軍戦闘員は5,050人に達し、約1,950人が派遣に向けて、「オリーブの枝」、「ユーフラテスの盾」地域に設置されているキャンプでトルコ軍の教練を受けている。

なおシリア人権監視団によると、リビアでの戦闘で死亡した国民軍戦闘員は182人に達しているという。

彼らは、国民軍に所属するムウタスィム旅団、スルターン・ムラード師団、北の鷹旅団、ハムザ師団、スライマーン・シャー師団のメンバーで、リビアの首都トリポリ市南部のサラーフッディーン地区、トリポリ国際空港近郊のラムラ地区一帯、ハドバ開発計画地区、ミスラータ市一帯などで、ハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍と交戦中に死亡したと見られる。

AFP, April 11, 2020、ANHA, April 11, 2020、AP, April 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2020、Reuters, April 11, 2020、SANA, April 11, 2020、SOHR, April 11, 2020、UPI, April 11, 2020などをもとに作成。

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