ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会は米国がシリア領内の占領地での新型コロナウイルス感染拡大の脅威から目を逸らしていると非難(2020年4月15日)

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会は共同声明を出し、国際社会に対して、米国とその同盟国によるシリア制裁の解除に向けてシリアを支援するよう呼びかけた。

共同声明では、米国は、ダーイシュ(イスラーム国)が勢力拡大した時と同様、シリアでの新型コロナウイルス感染症拡大の脅威から目を逸らしていると非難、「国民もろとも根絶」をめざす米国とその同盟国によるシリア制裁を解除させるため、シリアを支援するよう国際社会に呼びかけられている。

声明はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するルクバーン・キャンプと、米国の支援を受ける北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県のフール・キャンプの国内避難民(IDPs)が、感染拡大の脅威に晒されていると警鐘を鳴らした。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

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