リビア国民軍がトルコによって派遣されたシリア人戦闘員9人を殺害、5人を捕捉(2020年4月20日)

シリア人権監視団は、リビアの首都トリポリ近郊の戦線で、トルコによって派遣されたシリア人戦闘員(国民軍戦闘員)5人がハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍に捕捉されたと発表した。

捕捉された5人は、トルコ占領下のアレッポ県北部(「ユーフラテスの盾」地域)のハワール・キリス村からトルコのガジアンテップ県に入り、ガジアンテップ空港からイスタンブール国際空港を経て、リビアのミスラータ県に入国していた。

また、リビア領内では、リビア国民軍との戦闘で国民軍戦闘員9人が新たに死亡、リビアでの戦闘で死亡した国民軍戦闘員はこれで199人となった。

なお、リビアに派遣された国民軍戦闘員は約5,300人に達し、約2,100人が派遣に向けて、「オリーブの枝」、「ユーフラテスの盾」地域に設置されているキャンプでトルコ軍の教練を受けている。

AFP, April 20, 2020、ANHA, April 20, 2020、AP, April 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2020、Reuters, April 20, 2020、SANA, April 20, 2020、SOHR, April 20, 2020、UPI, April 20, 2020などをもとに作成。

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