シリア人権監視団は、トルコの諜報機関が、占領下のラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域から、国民軍の戦闘員の一団をトルコ領内に移送したと発表した。
移送は、リビアへの派遣が目的。
同監視団によると、トルコの諜報機関は、国民軍の司令部に対して、リビアに派兵するための戦闘員数百人のリストを提出するよう「要請」していた。
これに対して、国民軍は、東部自由人連合、東部軍、スルターン・ムラード師団などの戦闘員2,100人のリストを示したという。
その一方、ダマスカス郊外県東グータ地方やヒムス県の出身者からなるラフマーン軍団など、国民軍に所属する多くの武装集団が、リビアに派遣する戦闘員にリストの提出を拒否し、トルコの「要請」に従わなかったため、国民軍はこれらの組織への物資の供与を停止したという。
AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。
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