フーア市でシャーム自由人イスラーム運動によるIDPs強制退去に抗議するデモ(2020年5月12日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月12日付)やシリア人権監視団によると、フーア市で前日に、トルコの支援を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)に所属するシャーム自由人イスラーム運動が市内の住居を拠点化するため、ヒムス県から避難し、同市の民家に居を構えていた国内避難民(IDPs)の一家を強制退去させたことに抗議するデモが発生した。

退去を強いられたのは、未亡人と孤児4人からなるヒムス市出身の一家。

これに対して、シャーム自由人イスラーム運動は空に向けて実弾を発射し、デモ参加者を強制排除した。

一方、シャーム解放機構は、トルコ国境に近いサルマダー市西にあるマラーム・キャンプで避難生活を送るハマー県出身の住民3人を逮捕、携帯電話や通信機器を押収し、連行した。

AFP, May 12, 2020、ANHA, May 12, 2020、AP, May 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 12, 2020、Reuters, May 12, 2020、SANA, May 12, 2020、SOHR, May 12, 2020、UPI, May 12, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.