ドイツ内務省は2017年以降、1,000人のシリア難民が自発的に帰国したと発表(2020年6月14日)

ドイツ内務省は、2017年以降に連邦政府の資金援助を受けて1,000人以上のシリア難民が自発的に帰国したと発表した。

連邦移民難民庁(BAMF)は、2017年には199回の旅費、2018年には466回の旅費、2019年には347回の旅費を支払い、シリア難民の自発的な帰国を支援したという。

ドイツ内務省は、連邦移民難民庁の支援を受けないで帰国している難民もいるため、帰国者の数は、実際の発表よりも多いとしたうえで、「困難な治安状況」ゆえに、現在は自発的な帰国は支援していないという。

ドイツ内務省によると、「さまざまな民兵が検問所を設置し、こうした民兵が武器を手にしており、さまざまな治安機関を通じてこれらの武器をシリア国民に容赦なく使用しているため、シリアの難民には依然として大きなリスクに晒されている」のだという。

なお、2011年以降、約63万人がドイツで難民申請を行っている。

DPA(6月14日付)が伝えた。

AFP, June 14, 2020、ANHA, June 14, 2020、AP, June 14, 2020、DPA, June 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2020、Reuters, June 14, 2020、SANA, June 14, 2020、SOHR, June 14, 2020、UPI, June 14, 2020などをもとに作成。

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