ロシア難民受入移送居住センター:難民28人と国内避難民(IDPs)11人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は581,351人、2019年以降帰還したIDPsは65,976人に(2020年7月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月2日付)を公開し、7月1日に難民28人(うち女性8人、子供15人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民28人(うち女性8人、子供15人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は581,351人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者186,103人(うち女性55,970人、子ども94,640人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,784,967人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は810,631人(うち女性243,238人、子供413,238人)となった。

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一方、国内避難民11人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは11人(うち女性4人、子供7人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した11人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は11人(うち女性4人、子供7人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は65,976人(うち女性23,017人、子供27,156人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,572人(うち女性405,576人、子供670,922人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 2, 2020をもとに作成。

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