ハサカ県で米国のシーザー・シリア市民保護法に抗議するデモ、シリア軍が米軍の進行を阻止(2020年7月10日)

ハサカ県では、SANA(7月10日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市近郊のクサイル村で住民が、米国のシーザー・シリア市民保護法と外国軍の不法駐留に抗議するデモを行い、制裁解除と外国軍部隊の撤退を求めた。

シリア人権監視団によると、デモには住民約40人が参加した。

また、タッル・タムル町近郊の下マンサフ村に設置されている検問所に駐留するシリア軍部隊は、米軍の装甲車3輌の通行を阻止し、これを退却させた。

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一方、米軍のトレーラー、貨物車輌など35輌からなる車列が、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町近郊に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入した。

AFP, July 10, 2020、ANHA, July 10, 2020、AP, July 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2020、Reuters, July 10, 2020、SANA, July 10, 2020、SOHR, July 10, 2020、UPI, July 10, 2020などをもとに作成。

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