2014年4月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の指導者の一人アブー・イブラーヒーム・ムーサッリー氏はビデオ声明(https://www.youtube.com/watch?v=Y8BYVPzuv4A)を出し、アル=カーイダ指導者のアイマン・ザワーヒリー氏を「盗人で裏切り者」と批判した。

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「イラク・シャーム・イスラーム国から聖戦アル=カーイダ機構へのメッセージ」と題された声明において、ムーサッリー氏は「我々の誠実で燃えたぎる言葉を、打ち震える裏切り者のアイマン・ザワーヒリーに送る」と述べたうえで、「イラクとシャームにおけるジハードの戦場での出来事、ダーイシュ(イスラーム国)の存在を揺るがす嵐は…、アブー・ハーリド・スーリー(シャーム自由人イスラーム戦線指導者)のような忌まわしい一団…打ち震えるアイマン・ザワーヒリー一味の行為に他ならない」と批判した。

またムーサッリー氏は「ザワーヒリーやその相方(アブー・ムハンマド・ジャウラーニー)といった連中に教えてやろう。おまえの玉座は瓦解し、正統性は消え失せた…。イスラーム国の砂漠から二つの大河にいたるどこにも、そしてシャームの山々にも海岸にいたるどこにもおまえたちの居場所はない」と宣言した。

 

Kull-na Shuraka’, April 10, 2014などをもとに作成。

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