イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから216日目を迎えた。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市近郊でシリア軍の車輌を攻撃、兵士1人を殺害、3人を負傷させた。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
「決戦」作戦司令室はまた、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市、マアッラト・ヌウマーン市一帯を砲撃、ザーウィヤ山地方のバイニーン村の森林地帯でシリア軍と交戦した。
これに対して、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村、シャンナーン村、スフーフン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、フライフィル村を砲撃し、シャンナーン村では女児1人が死亡、複数が負傷した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山一帯を砲撃した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市でダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓っていたハーリド・ブン・ワリード軍に協力していたとされる男性1人が、正体不明の武装集団の襲撃を受けて、死亡した。
また、シリア政府と和解した元反体制武装集団戦闘員によって構成されるシリア軍第5軍団が、ラジャート高原のアースィム村で軍事情報局と交戦、またキヒール村近郊の軍事情報局の検問所を制圧した。
ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)によると、検問所を制圧したのは第8師団。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。
シリア政府によると、停戦違反は13件(イドリブ県10件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
AFP, October 9, 2020、ANHA, October 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2020、October 10, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 9, 2020、Reuters, October 9, 2020、SANA, October 9, 2020、SOHR, October 9, 2020などをもとに作成。
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