イドリブ県などでシリア軍と「決戦」作戦司令室の交戦続く(2020年10月11日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから218日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室を主導するシャーム解放機構が、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市近郊を砲撃し、シリア軍の重機1輌を破壊した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、バイルーン村を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるハルブヌーシュ村にある武器製造工場で複数回にわたって大きな爆発が発生した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がミーズナーズ村にあるシリア軍拠点を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるヌアイマ村で、若者が当局による恣意的な逮捕の停止と逮捕者釈放を求めるデモを行い、道路を封鎖するなどして抗議の意思を示した。


一方、ダーイル町で麻薬密売業者1人がオートバイに乗った正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は35件(イドリブ県25件、ラタキア県7件、アレッポ県5件、ハマー県0件)。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, October 11, 2020、ANHA, October 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 11, 2020、Reuters, October 11, 2020、SANA, October 11, 2020、SOHR, October 11, 2020などをもとに作成。

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