ロシア難民受入移送居住センター:難民389人と国内避難民(IDPs)14人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は612,239人、2019年以降帰還したIDPsは66,425人に(2020年10月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月12日付)を公開し、10月11日に難民389人(うち女性117人、子供199人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民389人(うち女性117人、子供199人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は612,239人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者216,239人(うち女性65,241人、子ども110,395人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,719,841人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は841,519人(うち女性252,517人、子供428,886人)となった。

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一方、国内避難民38人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは14人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は14人(うち女性3人、子供9人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,425人(うち女性23,150人、子供27,343人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,335,021人(うち女性405,709人、子供671,109人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 12, 2020をもとに作成。

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