新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で90人、保健省は緊急計画をレベルBに引き上げる、北・東シリア自治局支配地域での感染者は77人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で236人(2020年11月30日)

保健省は政府支配地域で新たに90人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者60人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月30日現在の同地での感染者数は計7,887人、うち死亡したのは417人、回復したのは3,560人となった。

SANA(11月30日付)が伝えた。

保健省はまた声明を出し、新型コロナウイルス感染症患者の漸進的な増加を踏まえて、12月2日から感染拡大に対応するための緊急計画のレベルをBに引き上げると発表し、各県の保健局と国内の病院に対して、低温下手術の実施中止を要請した。
た。

緊急計画レベルBは、病床の拡大、医療スタッフの補充を行い、感染の疑いがある患者の受け入れと検査の態勢を整え、患者の転院の制限をすることなどを定めている。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに77人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者13人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、11月30日現在の同地での感染者数は計7,031人、うち死亡したのは195人、回復したのは1,032人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市9人、カーミシュリー市7人、マーリキーヤ(ダイリーク)市9人、アームーダー市1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市5人、マンビジュ市3人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)23人、ラッカ県のラッカ市11人、タブカ市9人。

ANHA(11月30日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月30日に新たに236人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、125人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡16人、イドリブ郡34人、ハーリム郡54人、アリーハー郡12人、アレッポ県スィムアーン山郡19人、ジャラーブルス郡4人、バーブ郡18人、アフリーン郡49人、アアザーズ郡30人。

これにより、同地での感染者数は計16,002人、うち回復したのは7,466人、死亡したのは166人となった。

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者14人が死亡したと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計15,766人、うち死亡したのは166人、完治したのは7,342人となった。

AFP, November 30, 2020、ACU, November 30, 2020、ANHA, November 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2020、Reuters, November 30, 2020、SANA, November 30, 2020、SOHR, November 30, 2020などをもとに作成。

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