2014年4月30日のシリア情勢:国内の暴力

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(4月30日付)によると、ハサカ市のハサカ駅一帯で西クルディスタン移行期民政局アサーイシュと国防隊が交戦し、民間人1人と国防隊隊員2人が死亡した。

民主連合党に近い消息筋によると、戦闘は、ムフティー地区とタッル・ハジャル地区の間に位置するアサーイシュ検問所を「覆面をした武装集団」が襲撃したことに端を発していたという。

これに対し、ARA News(4月30日付)は、人民防衛隊がクルドの旗を駅の施設内にある塔の一つに掲揚したことに対して、国防隊が撤去を求めたことをきっかけに戦闘が起きたと報じた。

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アレッポ県では、シャフバー・プレス(4月30日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がアレッポ・バーブ街道に位置するシャーミル村から撤退し、同地を軍およびアブー・ファドル・アッバース旅団に明け渡した。

一方、シリア人権監視団は、アレッポ市アンサーリー地区のアイン・ジャールート学校を軍が「真空爆弾」で空爆し、子供10人を含む18人が死亡したと発表した。

これに関して、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、同軍への空爆を、28日の「停戦合意」(http://syriaarabspring.info/wp/?p=7715)違反と非難した。

しかし声明は、29日にシャームの民のヌスラ戦線が行ったヒムス市ザフラー地区(アッバースィーヤ地区)での爆破テロ(シリア人権監視団によると民間人約100人が死亡)やダマスカス県シャーグール区の学校への迫撃砲攻撃については何ら言及していない。

このほか、シリア人権監視団によると、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がアレッポ市北部のブライジュ地区を制圧したほか、軍がアレッポ歩兵学校周辺、アレッポ中央刑務所周辺、ファーフィーン村、バービース村、シャイフ・ナッジャール市を「樽爆弾」などで空爆した。

他方、SANA(4月30日付)によると、アレッポ市ラームーサ地区、アーミリーヤ地区、ラーシディーン地区、ブスターン・カスル地区、ザバディーヤ地区、サーフール地区、サーリヒーン地区、ハナーヌー地区、マサーキン・シャバービー地区、バニー・ザイド地区、ハラク地区、ライラムーン地区、カースティールー地区、ジュダイダ地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ中央刑務所周辺、ジュバイラ村、マーイル町、マーリア市、フライターン市、アナダーン市、マンスーラ村、シュワイフナ村、クワイリス村、ラスム・アッブード村、バービース村、ハンダラート・キャンプ、サイファーン村、カフルハムラ村、カブターン・ジャバル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がドゥーマー市、アルバインし、ザバダーニー市一帯、ムライハ市郊外を地対地ミサイルなどで砲撃、ドゥーマー市郊外で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月30日付)によると、ムライハ市、ダイル・アサーフィール市、ハラスター市、ドゥーマー市、アーリヤ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ルハイバ市、ジャイルード市近郊、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・アシュタル、ジュムーア丘に向かって「自由シリア軍」が進軍し、同地一帯で軍と交戦、またナワー市各所を軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(4月30日付)によると、ダルアー市旧税関地区南部、避難民キャンプ、ハマーディーン地区、アバーズィード地区など、アトマーン村、ヤードゥーダ村、ムザイリーブ町、ダーイル町、ムハッジャ村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区に地対地ミサイルが着弾した。

一方、SANA(4月30日付)によると、ヒムス市ハミーディーヤ地区、バーブ・フード地区、タルビーサ市、アーミリーヤ村、フーシュ・ハッジュー村、ガントゥー市、ダール・カビーラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタルビーサ市およびヒムス市で反体制武装集団メンバー41人が当局に投降した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市シャイフ・ダーヒル地区の近くで大きな爆発音が2度聞こえた。

またシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が北部のヒルバト・バーズ村、カタフ・サハーウィナ村を砲撃した。

一方、SANA(4月30日付)によると、アイン・ダブラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員39人を殲滅、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、マサール・プレス(4月30日付)によると、ジュライジーヤ村、ファディーン村をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が襲撃し、「革命家」9人を殺害、両村を制圧した。

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ダマスカス県では、SANA(4月30日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月30日付)によると、上カストゥーン村、サフン村、タッル・ガザール村、アナブ村、アイン・ハムラー村、クマイナース村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 30, 2014、AP, April 30, 2014、ARA News, April 30, 2014、Champress, April 30, 2014、al-Hayat, May 1, 2014、Iraqinews.com, April 30, 2014、Kull-na Shuraka’, April 30, 2014、Masar Press Agency, April 30, 2014、Naharnet, April 30, 2014、NNA, April 30, 2014、Reuters, April 30, 2014、SANA, April 30, 2014、Shahba Press, April 30, 2014、UPI, April 30, 2014などをもとに作成。

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