トルコが国境から32キロの占領地内に防御壁を設置(2021年4月12日)

北・東シリア自治局タッル・アブヤド地区のハミード・アブド共同議長は、トルコが占領地内の基地の周囲に防御壁を設置していることを明らかにした。

ANHA(4月12日付)によると、トルコは2020年11月、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県のアイン・イーサー市近郊に位置するM4高速道路沿線のハーリディーヤ村、マアラク村、フーシャーン村、ムシャイリファ村、サイダー村に対面する占領地内の5カ所に基地を建設していた。

アブド共同議長は、防護壁がこれらの村の南側、シリア・トルコ国境から南に約32キロの地域で設置されており、トルコの占領を既成事実化するものだと批判した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン氏近郊にあるシリア国民軍の拠点に向かっていた車が爆発し、乗っていた男性1人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(4月12日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市のアシュラフィーヤ地区で爆発が発生した。

シリア人権監視団によると、爆発は車に仕掛けられていた爆弾によるもの。

AFP, April 12, 2021、ANHA, April 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 12, 2021、Reuters, April 12, 2021、SANA, April 12, 2021、SOHR, April 12, 2021などをもとに作成。

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