ダマスカス県では、SANA(5月7日付)によると、「世界エルサレムの日」(ラマダーン月最後の金曜日)に合わせて、「エルサレムはより近くにある」と銘打ったデモ行進が行われた。
デモ行進は、世界エルサレムの日記念準備委員会が企画し、参加者は、アクサー・モスクをあしらった旗、シリア国旗、パレスチナ国旗(バアス党旗)、「抵抗枢軸」各勢力(イランなど)の旗を掲げて、旧市街のハミディーヤ市場入り口からウマイヤ・モスクに向かって行進した。
デモ行進後、参加者らはウマイヤ・モスク前で集会を開き、シリア世界クドス機構のハルフ・ミフターフ事務総長が共同声明を読み上げ、「あらゆるかたちの抵抗以外に占領政体に立ち向かう選択肢はなく、その先駆けが地域の抵抗諸派の支援のもとに行われるパレスチナ・アラブ人民による抵抗である」と強調された。
デモ参加者はまた、イスラエルによって行われるエルサレムに対する「ユダヤ化」、米国との連携のもとに行われる「世紀の取引」など一切の措置に反対の意思を示した。
集会ではまた、パレスチナ人民支援シオニスト計画抵抗人民委員会のサービル・ファルフート議長、アブドゥッラー・アリー・サブリー駐シリア・イエメン大使、アリー・レザー・アーイティー駐シリア・イラン臨時代理大使、バアス党ダマスカス支部のフサーム・サンマーン書記長、ファタハ・インティファーダのズィヤード・サギール・アブー・ハーズィム中央委員会書記長らが演説を行った。
AFP, May 7, 2021、ANHA, May 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2021、Reuters, May 7, 2021、SANA, May 7, 2021、SOHR, May 7, 2021などをもとに作成。
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