北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)は声明を出し、シリア政府との対話を仲介するロシアの役割を歓迎すると発表した。
声明において、渉外関係局は、北・東シリア自治局がダマスカス(シリア政府)との対話の実現に向けてあらゆる取り組みを行ってきたとしつつ、シリア政府側がシリアにおける変化の現実を受け入れず、危機をもたらした考え方に固執し続け、対話に真摯に応じようとしていないと批判した。
その一方で、「ロシア外務大臣のセルゲイ・ラヴロフ氏が昨日、ダマスカスとの対話について話したことを、我々は問題解決に向けた積極的なステップと見ている」と述べ、「ロシアはこの対話において積極的な役割を果たしており、我々北・東シリア自治局はこれまで幾度となく、国民対話を指示していると表明してきた」と表明、「ダマスカスとの会談の失敗の理由は、シリア政府が危機前の時代へと現状を戻そうとしていることにある」、「シリア政府行為はそのすべてが対話の取り組みに相応しいものでない」と繰り返し批判した。
ANHA(7月3日付)が伝えた。
AFP, July 3, 2021、ANHA, July 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2021、Reuters, July 3, 2021、SANA, July 3, 2021、SOHR, July 3, 2021などをもとに作成。
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