アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月15日付)、シリア人権監視団などによると、15日早朝、シリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北東のジャトル村一帯に潜入を試みたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会の迎撃を受け、戦闘員2人が死亡、4人が負傷した。
ANHA(7月15日)によると、これに対し、トルコ軍とシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村、アキーバ村、バイナ村、ダイル・ジャマール村、ズィヤーラ村、アイン・ダクナ村、マンナグ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。
一方、シリア人権監視団などによると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域からトルコの占領下にあるアフリーン市の住宅街に対して砲撃が行われ、子供1人を含む2人が死亡、女性と子供を含む10人が負傷した。
シリア民主軍、ないしは同組織の傘下にあるアフリーン解放戦線による攻撃と見られる。
これに対して、トルコ軍と国民軍は、マルアナーズ村、アイン・ダクナ村、アルカミーヤ村、マンナグ航空基地一帯を砲撃した。
こうしたなか、アフリーン解放軍団が声明を出し、トルコ占領下のバーブ市、マーリア市、シャッラー村近郊のマリーミーン村で6月27日と7月14日に特殊作戦を実施し、トルコ軍兵士3人とシリア国民軍戦闘員6人を殺害したと発表した。
AFP, July 15, 2021、ANHA, July 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2021、Reuters, July 15, 2021、SANA, July 15, 2021、SOHR, July 15, 2021などをもとに作成。
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