中国の王毅外交部長を代表とする使節団がシリアへの初の公式訪問を行い、ダマスカス国際空港に到着し、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣の出迎えを受けた。
王外交部長は、空港から首都ダマスカスの人民宮殿に迎え、就任演説を終えたアサド大統領と会談した。
**
SANA(7月17日付)によると、会談では、両国の特別な歴史的関係について意見が交わされた。
アサド大統領は、中国が国際政治において重要且つ大きな地位を示す強国としたうえで、世界のほとんどの国と国民に資する中国の強力な存在感と道徳的な政策に対応するかたちで、シリアが中国とのさまざまな分野で協力関係を拡大したいと述べた。
会談では、中国の「一帯一路」へのシリアの参加について協議、王外交部長は、中東地域におけるシリアの重要な地位と役割を踏まえ、その参加に関心があると表明した。
王外交部長はまた、「テロとの戦い」を続け、西側諸国からの経済制裁に対峙するシリアの国民を支援し続けると強調し、シリアへの内政干渉を拒否すると表明した。
王外交部長はさらに、アサド大統領の選挙での再選に祝意を示し、選挙の成功がシリア国民の勝利、あらゆる脅威に抵抗しようとする決意を示すものだと述べた。
会談には、ミクダード外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問、バッシャール・ジャアファリー外務在外居住者副大臣、ルーナー・シブル大統領府特別顧問、ラドワーン・ルトフィー・アジア局長らが同席した。
AFP, July 17, 2021、ANHA, July 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2021、Reuters, July 17, 2021、SANA, July 17, 2021、SOHR, July 17, 2021などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.