トルコ軍はイドリブ県内に駐留する部隊にシリア軍からの攻撃にただちに応戦するよう支持する一方、「決戦」作戦司令室に対してはその旨を報告し、指示を待つよう命じる(2021年10月2日)

シリア人権監視団は、イドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーンに展開するトルコ軍司令部が、各地に展開する部隊に対して、シリア軍からの攻撃を受けた場合、ただちに応戦することを許可する一方、「決戦」作戦司令室に対してはリエゾン委員会に報告し、同委員会の判断を待って応戦するよう指示したと発表した。

リエゾン委員会は、トルコ軍がシャーム解放機構、国民解放戦線による重火器使用の連携を行うために設置した部署。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, October 2, 2021、ANHA, October 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2021、Reuters, October 2, 2021、SANA, October 2, 2021、SOHR, October 2, 2021などをもとに作成。

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