ハリール経済対外通商大臣はドバイでUAEのタウク経済大臣と会談し、通商関係や投資、経済面での協力を振興をめざす(2021年10月3日)

ムハンマド・サーミル・ハリール経済対外通商大臣は2020年ドバイ国際博覧会の開幕に合わせて訪問中のUAEのドバイで、アブドゥッラー・タウクUAE経済大臣と会談し、シリアUAEビジネスマン評議会の活動再開などの両国経済関係をめぐる懸案問題への対応について協議した。

会談は、両国間の通商関係や投資、経済面での協力を振興することが目的。

ハリール経済対外通商大臣は会談で、シリアUAEの関係の重要性を指摘、シリアで2021年5月に施行された投資法(2021年法律第18号)などの一連の新法が、復興段階にふさわしい投資環境を保障するものであることを強調した。

また、経済を多様化させることが、経済的安定を脅かすような事態に対処するうえで重要だとしたうえで、両国で実施されているプロジェクトに閉める中層規模のプロジェクトの割合の高さに着目、二国間の経済協力関係を再生するうえでこうしたプロジェクトを基軸に据える必要を強調した。

さらに、コロナ禍にもかかわらず2020年ドバイ国際博覧会が開催されたことに祝意を述べた。

これに対して、タウク経済大臣は、UAEが自国の経済部門における経験を移転するかたちでシリアを支援する用意があると表明、引き続き両国間で会談や相互訪問を行うことの重要性を強調した。

会談には、ガッサーン・アッバース在UAEシリア大使も同席した。

SANA(10月3日付)が伝えた。

AFP, October 3, 2021、ANHA, October 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2021、Reuters, October 3, 2021、SANA, October 3, 2021、SOHR, October 3, 2021などをもとに作成。

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