イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるビンニシュ市で、メディア分野で活動するパレスチナ人青年が自宅前に駐車中の車に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれて死亡した。
この爆発で女性1人を含む住民多数が負傷した。
このパレスチナ人青年は、サラーキブ市滞在中にトルコが支援する国民解放戦線を主導するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団に加わり、同市がシリア政府に制圧されて以降、ビンニシュ市に移住していた。
シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の元幹部でイラク人のアブー・マーリヤー・カフターニー氏は、「ジハード戦士で英雄のアブー・ウマル・フィラスティーニーはイラク、そしてシャームにおいてジハードを挑み、暴君と過激分子だちの顔に刃を向けた」と述べて、弔意を示した。
一方、マアッラトミスリーン市では、シャーム解放機構の治安要員が自宅前で正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。
AFP, October 28, 2021、ANHA, October 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2021、Reuters, October 28, 2021、SANA, October 28, 2021、SOHR, October 28, 2021などをもとに作成。
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