『ガーディアン』:北・東シリア自治局(PYD、YGP、シリア民主軍)は拘留中のダーイシュ・メンバーから賄賂を受け取り、見返りとして彼らを釈放(2021年11月23日)

英日刊紙『ガーディアン』(11月23日付)は、北・東シリア自治局(民主統一党(PYD)、人民動員隊(YPG)、シリア民主軍、シリア民主評議会)が、支配地域内の刑務所に収容しているダーイシュ(イスラーム国)のメンバーから賄賂を受け取り、その見返りとして彼らを釈放していると伝えた。

同紙は、釈放されたというダーイシュ元メンバーの男性2人と複数の公式文書をもとに、8,000米ドルの「罰金」を支払うとともに、今後いかなる武装組織に参加せず、北・東シリア自治局の支配地域を離れることを誓約する文書に署名することで、裁判を受けることなく釈放されるという。

証言した男性2人はその後、ハサカ県のフール・キャンプから脱走した家族と再開を果たし、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県を経由して、トルコに入ったという。

なお、同様の方法で「自由」を得たダーイシュの元メンバーの数は不明だという。

シリア民主軍のハルハド・シャーミー報道官は『ガーディアン』の取材に関して、事実を否定している。

AFP, November 23, 2021、ANHA, November 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2021,The Guardian, November 23, 2021、Reuters, November 23, 2021、SANA, November 23, 2021、SOHR, November 23, 2021などをもとに作成。

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