ロシア難民受入移送居住センター:難民293人と国内避難民(IDPs)6人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は738,026人、2019年以降帰還したIDPsは105,653人に(2022年1月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、1月2日に難民293人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民287人(うち女性87人、子供147人)、ヨルダンから帰国したのは6人(うち女性2人、子供3人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は738,026人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者340,918人(うち女性102,452人、子ども173,577人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,108人(うち女性119,181人、子ども202,530人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,091人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は967,306人(うち女性290,291人、子供493,029人)となった。

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一方、国内避難民6人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは6人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は6人だった。

シリア人権監視団によると、シリア政府支配地に帰還したのは2世帯。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,653人(うち女性41,388人、子供34,074人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,249人(うち女性423,947人、子供677,840人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 3, 2022をもとに作成。

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