レバノン・自由国民潮流のバースィール党首が同国におけるシリア人避難民の存在を「陰謀」であるとして批判(2022年1月2日)

反体制系ウェブサイト「スーリーヤ・ネット」、「ザマーン・ワスル」などによると、レバノンのジュブラーン・バースィール自由国民潮流党首は、同国におけるシリア人避難民の存在を「陰謀」と表現し、「レバノンに避難民を残留させるための陰謀はいまだ継続中である」と述べた。

同氏のFacebook公式ページに1月2日付けでアップされた演説のなかで言及されたもの。

同氏はまた、自身が「それが(シリア人避難民を帰国させる)助けになるのであれば、選挙前であってもダマスカスを訪問する準備ができている」としつつ、自身の政党が「(避)難民証を保有している全てのシリア人労働者に罰金を科すための法案」を提出する意向であると述べた。

バースィール氏は、「避難民たちは労働者身分と難民身分のうちどちらかを選択しなくてはならない」と強調し、「レバノンの法律は、難民証を有しているシリア人難民がシリアからレバノンに再び入国することを禁じている。国際法の考え方において、一度でも自国に帰った人は難民とはみなされないからである」との見解を明らかにした。

同氏はまた自身の方針を「マシュリク的選択」であるとして正当化した。

Al Souria.net, January 2, 2022、Zaman al-Wasl, January 2, 2022などをもとに作成。

(C)木戸皓平 All rights reserved.