ロシア難民受入移送居住センター:難民300人と国内避難民(IDPs)7人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は749,503人、2019年以降帰還したIDPsは105,845人に(2022年2月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、2月7日に難民300人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民295人(うち女性88人、子供150人)、ヨルダンから帰国したのは5人(うち女性2人、子供3人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は749,503人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者351,990人(うち女性105,777人、子ども179,219人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,513人(うち女性119,306人、子ども202,744人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,282人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は978,783人(うち女性293,741人、子供498,885人)となった。

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一方、国内避難民7人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは7人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は7人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,845人(うち女性41,469人、子供34,111人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,441人(うち女性424,028人、子供677,877人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 8, 2022をもとに作成。

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