レバノンの動き(2014年6月6日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、ムスタファー・カスィール・アーミリー師追悼式典でテレビ演説を行い、大統領空位をシーア派勢力が望み、ターイフ合意に基づく「トロイカ体制」の権力分有を反故にしようとしているとの一部非難を否定した。

ナスルッラー書記長はまた演説のなかでシリアでの大統領選挙について触れ、「シリアにおける政治的解決がアサド大統領とともに始まり、彼とともに終わるということを、反体制勢力、諸外国、そして愛国的野党に示している。7年の任期を有する大統領がいる。解決を望む者は彼と議論せねばならない」と述べた。

ナスルッラー書記長はそのうえですべての武装集団に対して「政治的出口を検討するため…和解と対話に向かう」よう呼びかけた。

AFP, June 6, 2014、AP, June 6, 2014、ARA News, June 6, 2014、Champress, June 6, 2014、al-Hayat, June 7, 2014、Kull-na Shuraka’, June 6, 2014、al-Mada Press, June 6, 2014、Naharnet, June 6, 2014、NNA, June 6, 2014、Reuters, June 6, 2014、SANA, June 6, 2014、UPI, June 6, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.