トルコ占領下のアレッポ県北部から児童・生徒1,725人が初・中等教育、高等教育の修了試験を受験するため政府支配地に移送される(2022年5月25日)

アレッポ県では、SANA(5月25日付)によると、「テロ組織の支配下にある地域」(トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域)で暮らす児童・生徒1,725人が、初・中等教育、高等教育(高等学校、高等法務学校、高等職業専門学校、高等女子高校)の修了試験を受けるため、バーブ市東のターイハト・トゥワイマート村(ターイハ村)に設置されている通行所を経由して、大型旅客バスに分乗してシリア政府の支配地に移送された。

アレッポ県議会事務局のディーミトリー・イーサー氏によると、生徒の移送は、多くの関係機関や国際機関(世界保健機関(WHO)など)、市民団体との協力のもとに実現し、40ヵ所に設置されたセンターで受け入れられる。

アレッポ県教育局のムスタファー・アブドゥルガニー局長によると、移送が予定されている児童・生徒は8,762人で、ターイサ村とラッカ県タブカ市に設置されている通行所を経由して政府支配地に移送される。

今回は第1陣としてターイサ村の通行所を経由して1,725人が移送された。

AFP, May 25, 2022、ANHA, May 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2022、Reuters, May 25, 2022、SANA, May 25, 2022、SOHR, May 25, 2022などをもとに作成。

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