アサド大統領はアレッポ県アレッポ市郊外の火力発電所を訪れ、第5セクションの始動に立ち合う(2022年7月8日)

アサド大統領は、アレッポ県アレッポ市郊外の火力発電所を訪れ、シリア軍による同発電所解放から6年を経て復旧した第5セクションの始動に立ち合った。

第5セクションは、200メガワットの電力を発電し、アレッポ県に供給する。

アサド大統領はまた、第1~4セクションの復旧状況を視察した。

発電所を訪れたアサド大統領は以下の通り述べた。

この成果に我々皆からおめでとうと言いたい。それ以上に、労働者とその能力におめでとうと言いたい。我々は、発電所、そしてテロリスト、すなわち米国が主導する西側諸国が破壊した現場の視察を通じて、破壊された発電所の部品を一つずつ復興させていく人々と、侵略し、部品を一つずつ破壊していった者たちを比較せざるを得ない。

祖国、祖国の施設、国民の施設を命令に従い、ドルを支払われて破壊していった者どもと(あなた方)を比較することしかできない。彼らは、これらを建設し、管理してきた人々、すなわちあなた方とは逆に単なり、奴隷だったからだ。

我々は、自分たちを革命家だと日々名乗り、国に不義を広めた者どもと、光を生み出し、シリアに広めていったあなた方とを比較せざるを得ない。

短期間ではあるが今回の視察で感じたのは、まさに誇りだ。我々が発電所を建設したことへの誇りではない。シリアには数十年にわたって発電所は存在した。だが、この発電所が破壊された時、さまざまな企業と連絡をとった結果、完全に破壊された発電所に希望はなく、修復できないと言われたにもかかわらず、我々の専門家、技術者、そして労働者は自国の敬虔、そしてシリアの誠実なる友人らの支援によって修復を実現したのだ。

あなた方な困難な状況下において作業にあたってくれた。なぜなら、テロリストはこの地域からまだ遠ざかっていはないからだ。封鎖の試みがシリアに対して行われており、部品の確保もさほど容易ではなかった。にもかかわらず、2年足らずで我々はこの発電所の1セクションを修復することができた。これはシリアにおいて非常に重要な成果であり、我々みながそれを誇りに感じている。このことはまさに、いかなる障害や困難も、人間が愛国心、粘り強さ、そして決意を持つことで克服されるというメッセージを与えるものだ。

この戦争を通じて、労働者階級は武装部隊の第2層をなした。第1層は戦い、解放し、第2層は復興プロセスに従事した。彼らは建設している。これが真実だ。第1層は人が与え得るすべてを与えた。殉教者となり、負傷者となった。我が国の公的セクターは、困難な状況下で汗と労苦を提供し、血を提供した。労働者階級にも殉教者が出た。

あなた方が今行っているのは、シリアの電力機構の労働作業においてあなた方がこれまでに行ってきたいかなることとも異なっている。我々は常に発電を行ってきた。それはサービスに関わることである。今日、我々は単なるサービス以上のものを行っている。数カ月にわたる生産、雇用機会創出、敢行、製造、工場での作業、サービス提供などすべてを、我々はこの国の繁栄、成長、そして安定に反映させることになるだろう。
とりわけこの状況において、アレッポ県、とりわけアレッポ市は、他の県が受けたのとは異なる被害を経験した。水道、電気、サービスなどにおいて、砲撃、破壊、テロにおいて、アレッポ市ほどに大きな被害を受けた都市はない。アレッポ県、アレッポ市はこの成果の最大の受益者になるに値する。
電力省のすべての職員、とりわけ、現場の労働者、技術者、専門家、エンジニア、管理職員、従業員、さまざまな作業段階で貢献してくれたすべての人に謝意を示したい。彼らに敬意を評したい。あなた方が修復・復旧作業時に示した労苦、汗、誠実さ、献身さ、熱意がかたちになり、繁栄、成長、安定をもたらすことを確信している。

SANA(7月8日付)が伝えた。




https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid02FczYdRbFzAxbPJAx4BqpLK11LUCjk7VqK9KzA124AFmKzLuXQmHpqgV8ssvTUJCol

https://www.facebook.com/watch/?v=2077338152438484

AFP, July 8, 2022、ANHA, July 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2022、Reuters, July 8, 2022、SANA, July 8, 2022、SOHR, July 8, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.