アスマー・アフラス大統領夫人は、アレッポ県アレッポ市旧市街にあるサイフッダウラ・ハムダーニー学校で、シリア国民信託が開催したワークショップ「まっすぐな道スーク(市場)の戦略的発展」の閉幕会議に出席した。
アレッポ市の地元コミニュティー、政府機関、市民団体などとの共催によって開催されたワークショップは、旧市街の「まっすぐな道」とその入口に26のスーク、1,252の商店を建設するのが目的で、旧市街のスークの修復・復旧作業の課題などについて議論が行われた。
アスマー夫人は、閉幕会合の冒頭に挨拶を行い、旧市街のスークの修復プロジェクトがこれまで経てきた諸段階は、修復についての深い理解を反映したもので、それは破壊された建物の復興に限られず、そこでの生活や住民の復興に及ぶもので、生産の復興と必然的に結びつていると述べた。
アスマー夫人は、アレッポ市の遺跡、文化的・文明的遺構の破壊は、シリアの人間、文明、社会的調和を体現するすべてのものへの体系的破壊の試みだったとしたうえで、破壊をもたらした戦争がシリアのアイデンティティを狙うことを主な目的としていたと述べた。
そのうえて、アスマー夫人はアレッポ市の住民に向けて以下のように語りかけた。
あなた方は、愛国心のもっとも重要なかたちを提言しています。それはまず第1に、脅威や厳しい生活環境にもかかわらう、あなた方の街にしっかりととどまることによってです。第2に、きわめて困難といった言葉では言い表せないほどの状況かで、あなた方は率先して、あなた方の街、あなた方の国のために活動しました。ですから、アレッポの成功は、この国の力、社会の勝利、破壊を乗り越えようとする強い意志の証なのです。私たちみなが、この街を復興させることに関心があります。アレッポ、そしてこの国を愛する人の関心事です。
アスマー夫人は挨拶の後、サウフッダウラ・ハムダーニー校による修復・復旧作業の状況を視察した。
SANA(7月8日付)が伝えた。
https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid02i2kpkX2fMpps8XGnhQ61ZV3AapgRfWBdVAyZmrRNrZeK9CvXsow6wcoavMXjNQVl
https://www.facebook.com/watch/?v=3174635379441550
AFP, July 8, 2022、ANHA, July 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2022、Reuters, July 8, 2022、SANA, July 8, 2022、SOHR, July 8, 2022などをもとに作成。
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