アサド大統領は、パレスチナ諸派の代表からなる使節団と首都ダマスカスの人民宮殿で会談し、アルジェリアで最近まで行われていたパレスチナ諸派間の和解に向けた対話の成果、イスラエルによるパレスチナの領土に対する占領と犯罪によって悪化しているパレスチナ人民の現状に対応するために諸派の和解を強化するための方途について意見を交わした。
アサド大統領との会談に望んだのは、イスラーム聖戦機構のズィヤード・ナッハーラ書記長、パレスチナ人民解放戦線総司令部派(PFLP-GC)のタラール・ナージー書記長、サーイカ機構のムハンマド・カイス書記長、ファタハ・インティファーダ運動のズィヤード・サギール書記長、パレスチナ人民解放戦線(PFLP)のジャミール・マズハル副書記長、パレスチナ民主解放戦線(DFLP)のファフド・スライマーン副書記長、人民闘争戦線のハーリド・アブドゥルマジード書記長、パレスチナ解放戦線(PLO)のユースフ・マクダフ書記長、ハマースのハリール・ハイヤ政治局員、サミール・リファーイー駐シリア・パレスチナ大使。
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アサド大統領の会談での主な発言は以下の通り。
アルジェリアでの対話の意義は、パレスチナ人の統合をもたらしたことになる。この統合こそがパレスチナの大義に資するための行動の起点となる…。パレスチナ諸派の統合は占領に立ち向かい、権利を回復する力の基礎をなす…。アラブ地域、とりわけパレスチナの新たな世代の意識のなかからこの大義を消し去ろうとするあらゆる試みは、成功はしなかったし、今後も成功はしない。今パレスチナ全土で起きていることは、新たな世代が依然として断固として抵抗していることを示している。
シリアは戦争に苛まれているにもかかわらず、抵抗を支援するという姿勢を何ら変えることはなかった。それは、一方で抵抗の大義に対するシリア国民の深い信念と原則に基づいており、他方で国益に基づいている。なぜなら、国益とは我々が抵抗を支持することを求めており、抵抗は単なる見解ではなく、権利を回復するうえでの原則、基礎をなすからだ。それは人間の本性から発している。
みなが戦争前に知っていたシリアは、戦争を経ても変わっておらず、常に抵抗のために存在し続けている。
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これに対して、パレスチナ諸派の使節団は、シリアが抵抗の大義における主柱にして、抵抗への誓約を媒介する存在だとしたうえで、パレスチナのすべての人民、そして諸派がシリアの重要性、地位、役割、犠牲を高く評価していると評価、シリアが歴史における抵抗の砦をなしてきたと讃えた。
また、シリアがパレスチナにとって戦略的な深層をなしているがゆえ、諸派は、諸外国の侵略や米国・シオニズムの計略に立ち向かう不屈のシリアとともにあると表明、この会合が、ガザ、ヨルダン側西岸、そして各地に離散しているパレスチナ人民にとって大いなる精神力を与えると述べるとともに、シリアの力はパレスチナ人民の力であると強調した。
https://www.facebook.com/Syrian.Peoples.Assembly/posts/pfbid0gn6eg8Kh9A1aKvWPsvyUqrNSskaVRRaH3JQyqQkArH4ySdhXiW1wXqQc3U4LYNTJl
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会談後に、ハマースのハイヤ政治局員は記者会見を開き、「双方は過去を清算することを合意した」としたうえで、2011年来断交状態にあった関係を修復したことを正式に表明した。
ハイヤ政治局員は、「シリア政府との関係再開にかかる決定は正しかった」としたうえで、アサド大統領との会談が「民族(ウンマ)の分断を狙う占領国(イスラエル)の計略に対する当然の反応」と述べた。
また「ハマースは意見の相違はあっても統合されている。シリア政府との関係を修復することは全会一致でのけったいだった」と強調、この決定には、トルコやカタールも含めていかなる国も反対していないと付言した。
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SANA(10月19日付)が伝えた。
AFP, October 19, 2022、ANHA, October 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2022、Reuters, October 19, 2022、SANA, October 19, 2022、SOHR, October 19, 2022などをもとに作成。
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