アスタナ19会議が閉幕:「分離主義的」計画、西側諸国の一方的制裁、イスラエルの攻撃を非難(2022年11月23日)

アスタナ19会議の2日目となる23日、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官を団長とするシリア代表団は、イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補を団長とするイラン代表団と会談し、シリアおよび中東地域情勢の進展などについて意見を交わした。

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アスタナ19会議は2日間の日程を終了し、保障国であるロシア、イラン、トルコが閉幕声明を発表した。

声明では、改めてシリアの主権と独立の尊重、国連憲章の遵守と尊重の必要、「テロとの戦い」の継続、シリアの主権と地域の平和に抵触し、近隣諸国の安全保障を脅かす「分離主義的」計画の停止を確認した。

また、シリア各地で続くテロ行為を非難するとともに、緊張緩和地帯にかかるすべての合意の実施、シリア北東部での治安と安定の確保の必要を強調した。

とりわけシリア北東部をめぐっては、「一部諸国」による「テロ政体」の「自治政体に向けたイニシアチブ」への違法な支援を非難した。

さらに、イスラエルによるシリア領内への度重なる攻撃を非難した。

そのうえで、国連安保理決議第2254号に基づいた紛争の政治的解決への取り組みを確認、憲法制定委員会(制憲委員会)会合を早期に、そして体系的に再開することを呼びかけた。

西側諸国の制裁については、国際法や国際人道法に反するとして反対を表明、シリア全土への無条件での人道支援、早期復旧プロジェクトの支援、難民、国内避難民(IDPs)の帰還促進を主唱した。

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ロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使は閉幕時の記者会見で、トルコによるシリア北部およびイラク北部への「鉤爪」作戦に言及、中東地域全体の状況を悪化させるとして遺憾の意を示すとともに、攻撃がアスタナ19会議の開催に合わせて開始されたことで、その議事に影響を与えたと指摘した。

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スーサーン外務在外居住者省次官も、トルコがシリアでの政策を正当化するための口実はもはや誰も欺くことはできず、国境安全保障は両国が共同で責任を負うべき問題だとしたうえで、トルコがこれまでのアスタナ会議での決定を遵守していれば、より多くの成果が得られていただろうと非難した。

SANA(11月23日付)が伝えた。

AFP, November 23, 2022、ANHA, November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2022、Reuters, November 23, 2022、SANA, November 23, 2022、SOHR, November 23, 2022などをもとに作成。

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