中国外交部報道官:米国によるシリアでの石油の盗奪を非難(2023年1月17日)

中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は定例記者会見で、米軍がシリアで占領した油田から盗んだ石油をイラク北部へ輸送する行為が今月すでに3度行われ、シリアの石油鉱物資源相も米国とその同盟国が「海賊」のように石油と食糧を略奪し、シリア経済に深刻な損害をもたらしていると非難したことについてコメントを求められ「米国の行為は強盗行為そのものだ」と表明した。

汪氏の発言は次の通り。

シリアでは現在、人口の9割が貧困ライン以下の生活を送っている。人口の3分の2が人道支援で生計を立て、半分以上が食糧保障を受けるすべがない。米軍は今もシリアの主要な食糧生産地と油田を占領しており、シリアの国家資源を搾取、略奪し、現地の人道危機をさらに悪化させている。シリアの人々は、米国は利益のために来て、利益がなくなると去っていくと憤りを示している。彼らのシリアでの存在そのものがテロリズムを体現している。

米国はこれまで、自らが人権面、法治面で最高の基準を実行していると鼓吹してきたが、シリアでのあらゆる行為は、米国が人権擁護でも法治擁護でも不合格であることを示している。米国はシリアの主権と領土保全を尊重し、シリア人民の声に応え、シリアに対する一方的な制裁を直ちに解除し、シリアの国家資源の略奪をやめるべきだ。速やかに自らの罪をシリア人民に白状し、実際の行動でシリア人民に与えた損傷を補わなければならない。

 

AFP, January 17, 2023、ANHA, January 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2023、Reuters, January 17, 2023、SANA, January 17, 2023、SOHR, January 17, 2023、新華社通信, January 17, 2023などをもとに作成。

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