【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局支配地域各所で被災者の受け入れが続く(2023年2月8日)

ハサカ県カーミシュリー市ハラーリーヤ地区では、北・東シリア自治局を構成する殉教者フールシード・コミューンが6日の大規模地震で火災に見舞われた借家の住民1世帯に支援を行った。

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アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市では、北・東シリア自治局を構成する同市の「人民庁舎」が6日の大規模地震によって一部損壊した住居の解体を始めた。

解体作業は、二次被害を防ぐのが目的。

また、マンビジュ市でも同様に、「人民庁舎」が一部損壊した住居の解体を開始した。

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アレッポ県アレッポ市のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区では、欧州のNGOであるクルド赤新月社が被災者を支援するため、毛布やテントなどの物資を移送したほか、追加の仮設テントを設置した。

一方、地震で犠牲となった6人の葬儀が両地区で執り行われ、住民らが参列した。

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ハサカ県ダルバースィーヤ市では、欧州のNGOであるクルド赤新月社が、6日の大規模地震で倒壊の恐れがある建物に住む住民を避難させるための仮設テントを新たに設置した。

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アレッポ県タッル・リフアト市一帯では、北・東シリア自治局のアフリーン・シャフバー評議会が、テントで避難生活を送るアレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区の住民に対して支援を行った。

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ラッカ県ラッカ市では、北・東シリア自治局傘下のラッカ民政評議会の社会問題労働委員会が、6日の大規模地震で被災し、仮設テントに避難している住民らに食料を配布した。

また、北・東シリア自治局の支援を受ける複数の市民団体が、「ここはシリアです」と銘打ったキャンペーンを立ち上げ、6日の大規模地震の被災者を支援するための義援金の募集を開始した。

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ANHA(2月8日付)、シリア人権監視団が伝えた。

AFP, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。

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