アサド大統領は、レバノンのアブドゥッラー・ブー・ハビーブ外務大臣を代表とする使節団と会談した。
使節団には、ブー・ハビーブ外務大臣のほか、アリー・ハミーヤ公共労働運輸大臣、ヘクトール・ハッジャール社会問題大臣、アッバース・ハーッジ・ハサン農業大臣、外務在外居住者省所轄の高等救済委員会議長、同アラブ局長らが参加した。
レバノンの使節団は、アサド大統領に対して、ナジーブ・ミーカーティー首相からのメッセージとして、6日の大規模地震の犠牲者への哀悼の意とシリア国民との連帯の意を示すとともに、訪問がお悔みと援助の義務を果たすためのものであると述べた。
そのうえで、使節団は、シリアへの支援の提供や、救出・救援活動にあたるシリアの各機関との連携にかかるレバノンの内閣の決定について説明し、シリアへの支援を受入れるためにレバノン国内の空港や港湾を開放する用意があると伝えた。
これに対して、アサド大統領は、レバノン政府の対応に謝意を示すとともに、シリア、レバノン両国があらゆる分野で協力することが重要だと応えた。
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アサド大統領はイラクのアブドゥッラティーフ・ラシード大統領と電話会談を行った。
ラシード大統領は会談のなかで、6日の大規模地震の犠牲者への哀悼の意を示すとともに、シリアとの連帯を表明した。
また、イラクのムハンマド・シヤーウ・スーダーニー首相もアサド大統領と電話会談と行い、犠牲者に改めて哀悼の意を示すともに、被災者の救援を続けるシリア政府の取り組みを支えるための支援を行うことを確認した。
これに対して、アサド大統領はイラクの指導部と国民に謝意を示した。
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アサド大統領はパレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領と電話会談を行った。
アッバース大統領は会談で、6日の大規模地震の犠牲者への哀悼の意を示し、負傷者の一刻も早い回復を願うとともに、パレスチナの指導部と国民がシリアに寄り添い、可能なあらゆる支援を行う用意があると述べた。
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アサド大統領は、チュニジアのカイス・サイード大統領、ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領、ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領、アブハジアのアスラン・ブジャニヤ大統領、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正恩総書記、ローマ教皇フランシス、アルメニア正教会(アルメニア使徒教会)カトリコス(総主教)・ガレギン2世から相次いで電報を受け取り、6日の大規模地震の犠牲者への哀悼の意と、犠牲者遺族や被災者への支援の申し出を受け取った。
AFP, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。
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