マーティン・グリフィス国連人道問題担当事務次長がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。
会談では、6日のトルコ・シリア大地震の被害状況、シリア国民への緊急人道支援などについて意見が交わされ、グリフィス事務次官はシリア政府からの救命・救援活動への支援要請に応えるとしたうえで、国連がシリア人への人道的ニーズに対応するために救援の取り組みを支援することを確認した。
これに対して、アサド大統領は、外国の占領下にある地域、武装テロ組織の支配下にある地域を含むシリアのすべての地域に緊急支援を届ける必要を強調した。
また、国際社会による支援の取り組みをインフラ復興に集中させ、国民の安定と難民の帰還を実現することが重要だと述べた。
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グリフィス事務次官はまた、アレッポ市を訪れ、フサイン・ディヤーブ・アレッポ県知事と会談、地震の被害に対応するための優先順位の確定、人道活動における大規模な国際的取り組みの重要性を強調した。
SANA(2月13日付)が伝えた。
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国連難民高等弁務官事務所のマラト・アタムル・アドヴ高等弁務官補がハサカ県を訪れ、ルワイユ・スフーフ県知事と会談し、同県に対する支援の優先順位について協議した。
AFP, February 13, 2023、ANHA, February 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2023、Reuters, February 13, 2023、SANA, February 13, 2023、SOHR, February 13, 2023などをもとに作成。
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