ヨルダンのムーマニー内閣報道官「ロシアと対話し調整を行うのは当然」(2015年10月24日)

ムハンマド・ムーマニー内閣報道官(メディア担当大臣)は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣とナースィル・ジャウダ外務大臣との23日の会談での合意内容に関して、「ロシアのシリア領内での大規模軍事作戦開始を受けて、ロシアと対話し調整を行うのは当然」としたうえで、国境管理のためにロシアと調整を行っていると述べるとともに、シリアの紛争においては「政治的解決」をめざし、また有志連合の枠組みのもとでダーイシュ(イスラーム国)に対峙するとの姿勢を改めて示した。

AFP, October 24, 2015、AP, October 24, 2015、ARA News, October 24, 2015、Champress, October 24, 2015、al-Hayat, October 25, 2015、Iraqi News, October 24, 2015、Kull-na Shuraka’, October 24, 2015、al-Mada Press, October 24, 2015、Naharnet, October 24, 2015、NNA, October 24, 2015、Reuters, October 24, 2015、SANA, October 24, 2015、UPI, October 24, 2015などをもとに作成。

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ロシアのラブロフ外務大臣「自由シリア軍を含むシリア国内の反体制派に航空支援を行う用意がある」(2015年10月24日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ロシア第1チャンネル(10月24日付)のインタビューでシリア情勢に関して、自由シリア軍を含むシリア国内の反体制派に航空支援を行う用意があると述べる一方、シリアのすべての当事者に対して、大統領選挙および国会選挙実施の準備を進めるよう呼びかけた。

ラブロフ外務大臣は「我々は、自由シリア軍を含むシリアの愛国的な反体制派に航空支援を行う用意がある…。我々にとって重要なのは、こうした反体制派を代表する人々、すなわちテロとの戦いを行う武装勢力を代表する人たちとコミュニケーションをとることにある」と述べた。

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これに関して、「穏健な反体制派」と目される第13師団のアフマド・サウード報道官は、AFP(10月25日付)に「ロシアは自由シリア軍を空爆したが、今度はアサドに固執しながら、我々と協力したいと言っている。我々はロシアがまったく理解できない」と批判した。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立のサミール・ナッシャール氏は、「自由シリア軍の支援を準備するぐらいなら、空爆を止めよ」と批判した。

AFP, October 24, 2015、AP, October 24, 2015、ARA News, October 24, 2015、Champress, October 24, 2015、al-Hayat, October 25, 2015、Iraqi News, October 24, 2015、Kull-na Shuraka’, October 24, 2015、al-Mada Press, October 24, 2015、Naharnet, October 24, 2015、NNA, October 24, 2015、Reuters, October 24, 2015、SANA, October 24, 2015、UPI, October 24, 2015などをもとに作成。

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米国主導の有志連合はシリアでの爆撃を行わず(2015年10月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月23日にイラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を行ったと発表した。

シリア領内での空爆は行われなかった。

CENTCOM, October 24, 2015をもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「我々はシリアでの戦いにおいて退くことはない…。我々は勝利する」(2015年10月23日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はアーシューラー最終日に合わせて演説を行った。

演説においてナスルッラー書記長はシリア情勢についても言及し、「我々はこの戦いにおいて退くことはない。誰がそうなると賭けようとだ。この戦いは、我々が(勝利を)信じている戦いであり、我々は勝利するだろう」と述べた。

ナハールネット(10月23日付)が伝えた。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線らがハマー県北東部で反抗を激化、ハムラー村、ラハーヤー村などを制圧するも、アレッポ県、イドリブ県でヌスラ戦線の幹部4人が死亡(2015年10月23日)

ハマー県では、『ハヤート』(10月24日付)が複数の活動家の話として、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が、県東部のハムラー村一帯各所、ラハーヤ村一帯でシリア軍と交戦し、同地を制圧したと伝えた。

クッルナー・シュラカー(10月23日付)によると、ファトフ軍はこのほかにも、ラハーヤー村、マアルカバ村も制圧し反撃に転じようとしているという。

またマサール・プレス(10月23日付)によると、反体制武装集団はスカイク村、アトシャーン村を砲撃した。

クッルナー・シュラカーによると、ファトフ軍は、ロシア軍の空爆に伴うシリア軍の反転攻勢に対抗すための「ハマー進撃」作戦を開始し、ラヒーヤ村、ハムラー村一帯への攻勢を強めていた。

「ハマー進撃」作戦は、ラターミナ町を経てハマー市を攻略することを目的としているという。

一方、SANA(10月23日付)によると、シリア軍が、マフサル丘、カフルズィーター市で反体制武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ザーウィヤ山のビーニーン村、サルジャ村を空爆した。

クッルナー・シュラカー(10月24日付)によると、ザーウィヤ山を走行中のシャームの民のヌスラ戦線の車輌が、仕掛け爆弾の爆発に巻き込まれ、乗っていた幹部3人が死亡した。

死亡したのは、アブー・ズバイル・シャーミー氏、アブー・ドゥジャーナ・アンサーリー氏、アブー・ナスル・ジャズラーウィー氏。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月24日付)によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプターがタルビーサ市など県北部一帯を空爆した。

クッルナー・シュラカー(10月23日付)によると、シリア軍のタルビーサ市への空爆では、住民15人が死亡したという。

一方、SANA(10月23日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、ジャワーリク村、ガントゥー市、タルビーサ市一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、サムアリール村、アイン・ダナーニール村、ラスタン市で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(10月23日付)によると、シャーム革命家大隊のムハンマド・ハティーブ司令官(中佐、アブー・アブドゥッラフマーン)がアレッポ市南部でのシリア軍との戦闘で死亡した。

一方、SANA(10月23日付)によると、シリア軍が、アマーラ村、フワイズ村、カラースィー村、マフディーヤ丘を空爆、人民防衛諸集団とともに反体制武装集団と交戦し、同地を制圧した。

このほか、ファルス通信(10月23日付)は、マフムード・アフマディーネジャード前大統領のSPを務めていたイラン人男性(アブドゥッラー・バーゲリー氏)が、巡礼地の防衛にあたっていたアレッポ市近郊で死亡した、と伝えた。

また、シャームの民のヌスラ戦線の広報部門マナーラ・バイダーのアレッポ特派員は、アレッポ市南部郊外のカラースィー丘(カラースィー村付近)でのシリア軍との戦闘で、幹部の一人アブー・スライマーン・ミスリー氏が死亡したと発表した。

Kull-na Shuraka', October 24, 2015
Kull-na Shuraka’, October 24, 2015

さらに、クッルナー・シュラカー(10月24日付)によると、アレッポ市内のバグダード通りの交差点で、第1連隊のウマル・シャムタ司令官が何者かに銃で撃たれて、死亡した。

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ダルアー県では、SANA(10月23日付)によると、シリア軍がアトマーン村でシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2015、Fars News Agency, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、October 24, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Masar Press Agency, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市とハマー県を結ぶシリア軍の唯一の兵站路を遮断(2015年10月23日)

アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信が、ダーイシュがアレッポ市東部のハナースィル市にいたる街道沿いのシリア軍検問所への攻撃を激化させ、検問所8カ所を制圧し、シリア軍兵士34人を殺害し、ハナースィル市とハマー県イスリヤー村を結ぶ兵站線を遮断したと発表した。

一方、SANA(10月23日付)によると、シリア軍がティバーラト・サハーナ村、タッル・マラーガ村、ウンム・アルキーラ村、ダフラト・シャマーリー村、タッル・アフマル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(10月23日付)によると、シリア軍がハザーヌー町一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がラッカ市中心に位置する県庁舎一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバー複数名が負傷、また住民4人が死亡した。

また、ARA News(10月23日付)によると、スルーク町近郊で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、自爆攻撃を行おうとしたダーイシュ(イスラーム国)の車輌を阻止、破壊した。

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スワイダー県では、SANA(10月23日付)によると、シリア軍が、ヒルバ村、サアド丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(10月23日付)によると、シリア軍がラスム・ティーナ村、ダッバーラト・ディーバ村、シャイフ・ヒラール村東部、イスリヤー村南部、ウカイリバート町でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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米シリア医療協会(SAMS)は、ロシア軍がシリア各地の野戦病院5カ所を爆撃したと批判(2015年10月23日)

米シリア医療協会(SAMS)は声明を出し、ロシア軍がシリア各地の野戦病院5カ所を空爆し、多くの住民と医療スタッフが死亡している、と発表した。

声明によると、ロシア軍は20日、イドリブ県サルミーン市の野戦病院を空爆し、民間人10人と医療スタッフ2人死亡したという。

またこれに以前にも、ロシア軍は8回にわたって各地の野戦病院を空爆、2011月3月以降、攻撃を受けた医療施設の数は313カ所に上っていると主張した。

一方、シリア人権監視団は、ロシア軍が9月30日に開始した空爆での死者数が446人に達していると発表した。

このうち151人が民間人(子供38人、女性35人を含む)で、のこり295人が戦闘員。

戦闘員295人のうち、シャームの民のヌスラ戦線が31人、ダーイシュ(イスラーム国)が75人、それ以外の組織が189人だという。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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フランスのファビウス外務大臣は、来週中にドイツ、英国、米国、サウジアラビア、トルコ、湾岸諸国、ヨルダンの外務大臣を招いて会合し、シリア情勢への対応を協議すると発表(2015年10月23日)

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表とパリで会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

会談後の共同記者会見でファビウス外務大臣は、来週中にドイツ、英国、米国、サウジアラビア、トルコ、湾岸諸国、ヨルダンの外務大臣を招いて会合を開き、シリア情勢への対応について協議する予定だと述べた。

ファビウス外務大臣はまた、シリア情勢における最優先事項に関して「もちろんダーイシュ(イスラーム国)との戦いだ」としつつ、「しかしダーイシュやテロとの戦いは、明確な政治プロセスを伴わねばならず、この二つは並行して行われねばならない。一方だけが先行すれば、さらなるテロが生じるだろう」としたうえで、「ロシアはシリアにおいて大きな影響力がある」と述べ、政治プロセスを進める必要を強調した。

しかし、ファビウス外務大臣は「政治的解決とは、犯罪者が国家の未来を構成しない新たな現実を作り出すものでなければならない」と述べ、アサド政権の存続を改めて拒否する一方、「ロシアが行っている空爆は、穏健な反体制派に向けられていることを遺憾に感じる」と述べ、その軍事介入を批判した。

『ハヤート』(10立つ24日付)が伝えた。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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ロシアのラブロフ外務大臣がヨルダンのジャウダ外務大臣と会談し、シリアにおける軍事作戦で両軍が調整を行うことで合意(2015年10月23日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ウィーンでの米・ロシア・サウジアラビア・トルコ外相会談のち、ヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣と会談した。

会談後の共同記者会見、ラブロフ外務大臣は、シリアにおける軍事作戦において調整することでヨルダン側と合意したと述べた。

ラブロフ外務大臣は記者団に対して「ロシア軍とヨルダン軍は、シリア領空の航空部隊の作戦などで調整を行うことで合意し…、強調のための仕組みはヨルダンの首都において策定された」と述べた。

また「シリアの紛争解決のための政治的プロセスのなかで、我々の努力を集中させる必要があるのが我々共通の姿勢であり…、シリア政府と、国内外のすべての反体制勢力の代表者どうしの広範な交渉」をめざすべきだと強調した。

一方、ジャウダ外務大臣も「友好国ロシアと、とりわけ両国軍の間で広範な調整を行う」と述べた。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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ウィーンでの米・ロシア・サウジアラビア・トルコの外相会談は協議継続で合意(2015年10月23日)

オーストリアの首都ウィーンで、米・ロシア・サウジアラビア・トルコの外相会談が開かれ、シリア情勢への対応について協議が行われた。

『ハヤート』(10月24日付)によると、この会談で、ジョン・ケリー米国務長官、セルゲイ・ラブロフ外務大臣、アーディル・ジュバイル外務大臣、フェリドゥン・シニルリオール外務大臣は、協議を継続することで合意した。

ジュバイル外務大臣は会談後、アサド大統領の処遇をめぐっては合意に達しなかったと明らかにした。

一方、ケリー米国務長官は、「我々は今日、すべての当事者と協議を行うことで合意した。来週金曜日に、より多くの当事者が参加したかたちでの会合が開かれるだろう」と述べたが、イランがこれに参加するかどうかは明らかにしなかった。

これに対して、ラブロフ外務大臣は、「シリア大統領の処遇はシリア国民が決めるべきだ」と述べ、改めてアサド大統領退陣への拒否の姿勢を示した。

また「ロシアはシリア政府とシリアのすべての反体制派との対話を支持している」と強調した。

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『ハヤート』(10月24日付)によると、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、トルコ政府の複数の高官が、移行期間後にアサド大統領が退陣することを条件に、同期間中のアサド大統領の残留を認める意思を示していることに関して、「モスクワは、特定の補償を得たうえで、バッシャール・アサド大統領を最終的に退陣させる計画があるという情報を得てない」と述べた。

そのうえで、「ロシアは、テロとの戦いで共闘できるような反体制派を作り出そうと努力を重ねてきたが、いまだに建設的な勢力を作り出すことさえできていない。協力できるような集権的な勢力が存在しないというのは非常に残念なことだ。そしてこれが困難の理由だ」と付言した。

さらに、欧米諸国は「自らが言うところの主張する穏健な反体制派が何なのかをロシアが明らかにしようとすることを手伝ってくれない」と批判、「我々はもっとも重要なこと、すなわちテロや過激主義との戦いから始めねばならず、そこには穏健なテロリスト、穏健でないテロリストという区別はない」と述べた。

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トルコのイスタンブールにいるシリア革命反体制勢力国民連立のヒシャーム・ムルーワ副代表は、米・ロシア・サウジアラビア・トルコ外相会談に関して「シリアの政治的解決は、ジュネーブ合意(2012年)と国連決議に従わねばならない…。いかなる段階においてもアサドの存在は決して受け入れられない」と述べた。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領はYPGにシリア軍、ロシア軍との共闘を呼びかける:米国務省はシリア軍とYPGの共闘を拒否(2015年10月22日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、ソチ市で開かれた戦争と平和に関する会議で、シリア情勢に言及、そのなかで21日のアサド大統領のモスクワ電撃訪問に関して「アサド大統領は、反体制武装勢力の一部が、対話とダーイシュ(イスラーム国)との戦いに真に専念するのであれば、彼らと対話する用意があると伝えてきた」と述べた。

プーチン大統領はまた、「ダマスカスで平和的なかたちでシリア危機を解決するために行動する。ロシア軍のシリアでのテロに対する空爆は、政治的な解決策を作り出すのに貢献するだろう。シリアのクルド人部隊は、シリアでのダーイシュとの戦いにおいてシリア軍とともに活動し、強調しなければならない」と述べ、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊にロシア軍およびシリア軍との共闘を呼びかけた。
ARA News(10月23日付)が伝えた。

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これに対し、米国務省のマーク・トナー報道官は、「これまでに何度も述べてきた通り、シリア政府を信頼することはできない。シリア政府はダーイシュ(イスラーム国)と戦ういかなる同盟にも参加できない」と述べた。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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有志連合はシリア領内で1回の爆撃を実施(2015年10月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月22日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回、マーリア村近郊のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, October 23, 2015などをもとに作成。

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有志連合がハサカ県シャッダーディー市のダーイシュ拠点を爆撃(2015年10月22日)

ハサカ県では、ARA News(10月22日付)によると、有志連合がシャッダーディー市のダーイシュ(イスラーム国)拠点複数カ所を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(10月23日付)が、サラーイッディーンを名乗る地元メディア活動家の情報として、ダーイシュ(イスラーム国)がブーカマール市内にある複数のモスク、廟を「シャリーアからの逸脱、違反」だとして破壊したと伝えた。

破壊されたのは、ウマル・ブン・ハッターブ・モスクなど。

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アレッポ県では、シリア・アラブ軍報道官によると、シリア軍がジャービリーヤ村、バクジーヤ村、サブイーン丘一帯を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、サブイーン村、シャイフ・アフマド村一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が続いた。

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ハマー県では、シリア・アラブ軍報道官によると、サラミーヤ市近郊の農場でダーイシュ(イスラーム国)の車列をシリア軍が攻撃した。

AFP, October 22, 2015、AP, October 22, 2015、ARA News, October 22, 2015、Champress, October 22, 2015、al-Hayat, October 23, 2015、Iraqi News, October 22, 2015、Kull-na Shuraka’, October 22, 2015、al-Mada Press, October 22, 2015、Naharnet, October 22, 2015、NNA, October 22, 2015、Reuters, October 22, 2015、SANA, October 22, 2015、UPI, October 22, 2015などをもとに作成。

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シリア軍が、ダマスカス郊外県東グータ地方、ヒムス県北部、ラタキア県北部、アレッポ市南部で反体制武装集団への攻勢を続け、支配地域を拡大(2015年10月22日)

ダマスカス郊外県では、シリア・アラブ軍報道官によると、シリア軍部隊がダマスカス郊外県東グータ地方のハラスター市マジュバル地区、ヌーラ村を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍とジハード主義武装集団がダーヒヤト・アサド町一帯で交戦するなか、シリア軍がドゥーマー市一帯の山岳地帯を空爆した。

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ヒムス県では、シリア・アラブ軍報道官によると、シリア軍がティールマアッラ村南部一帯を制圧した。

なお、『ハヤート』(10月23日付)によると、シリア軍はティールマアッラ村の精神病院一帯を制圧したという。

シリア・アラブ軍報道官によると、シリア軍はまた、ウンム・シャルシューム村、アブー・サナースィル丘、タドムル市郊外柑橘農園一帯で、反体制武装集団の武器弾薬庫、車輌を破壊、戦闘員を殺傷した。

一方、マサール・プレス(10月22日付)によると、シリア軍がティール・マアッラ村、ダール・カビーラ村、ガントゥー市、ウンム・シャルシューフ村、タルビーサ市西部農場地帯を「樽爆弾」で空爆した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はこのほかにもスナイスィル村、ジャワーリク村に対しても「樽爆弾」を投下した。

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ラタキア県では、シリア・アラブ軍報道官によると、シリア軍がジュッブ・アフマル村、サルマー町一帯での支配地域を拡大した。

これに関して、『ハヤート』(10月23日付)は、政権寄りの複数のサイトが、サルマー町を見下ろす戦略的要衝のカトフ・ガドル丘をシリア軍が制圧したと発表した、と伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルダブラ村、ジュッブ・アフマル村、タルティヤーフ村一帯で反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、『ハヤート』(10月23日付)は、政権寄りの複数のサイトの情報として、シリア軍がカフルシャムス町に突入したと伝えた。

カフルシャムス町に突入したシリア軍は反体制武装集団の抵抗を受けず市内に進入したという。

クッルナー・シュラカー(10月22日付)によると、シリア軍はシャイフ・マスキーン町以外にもダルアー市マンシヤ地区への攻勢を強めた。

一方、シリア・アラブ軍報道官によると、バルド村方面からワーディー・ズカークに潜入しようとした武装集団をシリア軍が撃退した。

他方、シリア人権監視団によると、アトマーン村一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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ハマー県では、SANA(10月22日付)によると、マンスーラ村一帯、ファルク丘、ハムラー村でシリア軍が反体制武装集団を追撃し、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員らを殺傷、装備、車輌を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町を「樽爆弾」で空爆、またムーリク市郊外のアッブード検問所での戦闘でシリア軍兵士2人が死亡した。

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アレッポ県では、SANA(10月22日付)が軍消息筋の情報として伝えたところによると、シリア軍が人民防衛諸組織とともに、アレッポ市南部のカフルウバイド村、バッラース村およびその一帯、カウワース山、ジャウラト・ジャッハーシュ村で反体制武装集団を掃討、同地を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、バッラース村一帯で、シリア軍、国防隊、クドス旅団(パレスチナ人)、アジア系・イラン人戦闘員がジハード主義武装集団と交戦し、「シャームの土地のコーカサス首長国」の司令官1人が死亡した。

「シャームの土地のコーカサス首長国」は9月末に、ヌスラ戦線に忠誠を誓うムハージリーン・ワ・アンサール軍からの離反を宣言していた外国人武装集団。

他方、シャーム戦線は、アレッポ市南部での戦闘でアイユービーヤ村を奪還したと発表した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマスハラ村一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

AFP, October 22, 2015、AP, October 22, 2015、ARA News, October 22, 2015、Champress, October 22, 2015、al-Hayat, October 23, 2015、Iraqi News, October 22, 2015、Kull-na Shuraka’, October 22, 2015、al-Mada Press, October 22, 2015、Masar Press Agency, October 22, 2015、Naharnet, October 22, 2015、NNA, October 22, 2015、Reuters, October 22, 2015、SANA, October 22, 2015、UPI, October 22, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍は53回の出撃でシリア国内のテロ関連施設72カ所を破壊(2015年10月22日)

Kull-na Shuraka', October 24, 2015
Kull-na Shuraka’, October 24, 2015

ロシア国防省は、ロシア軍が過去24時間で53回の出撃を行い、ハマー県、イドリブ県、ラタキア県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ダイル・ザウル県で、ダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の72の施設を破壊したと発表した。

また、ロシア外務省は、ロシア空軍のシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)などテロ組織に対して、9月30日の作戦開始以降の出撃回数が934回に達し、819のテロ関連施設を破壊したと発表した。

このほか、ラタキア県のフマイミーム航空基地に駐留するロシア軍は、記者団に基地内の一部を公開した。

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ハマー県では、『ハヤート』(10月23日付)によると、ロシア軍戦闘機が、北部のガーブ平原一帯を10回にわたり空爆し、シャームの民のヌスラ戦線のトルコ人戦闘員1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がサルマー町郊外の山岳地帯を30回にわたって空爆した。

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(10月23日付)によると、ロシア軍がラッカ市中心部のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、少なくとも8人が死亡、40人以上が負傷した。

AFP, October 22, 2015、AP, October 22, 2015、ARA News, October 22, 2015、Champress, October 22, 2015、al-Hayat, October 23, 2015、Iraqi News, October 22, 2015、Kull-na Shuraka’, October 22, 2015、October 24, 2015、al-Mada Press, October 22, 2015、Naharnet, October 22, 2015、NNA, October 22, 2015、Reuters, October 22, 2015、SANA, October 22, 2015、UPI, October 22, 2015などをもとに作成。

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赤十字国際委員会「ロシアの爆撃で一部地域への支援が困難となり、避難民も発生している」(2015年10月22日)

赤十字国際委員会(ICRC)中東北アフリカ事業局長であるロバート・マルディニ氏は、AFP(10月22日付)に対し、ロシア軍のシリア領内での空爆に関して、「空爆によって、我々が一部地域に入ることがより困難になっている」と述べた。

「どの紛争でも、多くの武器が使用されれば、人道状況はより深刻な状態になる」としたうえで、ロシア軍による空爆開始以降、ハマー県、ヒムス県で住民が避難しているとの報告があがっていることを明らかにした。

AFP, October 22, 2015、AP, October 22, 2015、ARA News, October 22, 2015、Champress, October 22, 2015、al-Hayat, October 23, 2015、Iraqi News, October 22, 2015、Kull-na Shuraka’, October 22, 2015、al-Mada Press, October 22, 2015、Naharnet, October 22, 2015、NNA, October 22, 2015、Reuters, October 22, 2015、SANA, October 22, 2015、UPI, October 22, 2015などをもとに作成。

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サウジアラビアのジュバイル外務大臣の夢想「最善のシナリオは、朝目覚めたら、アサドがシリアにいないというものだ」(2015年10月22日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は、22日で行われる予定の米・ロシア・サウジアラビア・トルコの外相会談に参加するため、オーストリアのウィーンに入った。

ジュバイル外務大臣は、ロシアのシリアへの軍事介入に関して、同地で記者団に対して「非常に危険だ、なぜなら紛争を激化させるからだ…。この点はロシアに明確に伝えている」と述べた。

また、移行期においてアサド大統領の残留が認められるべきかとの問いに関して、「アサドの役割はシリアから出て行くことだ…。最善のシナリオは、朝目覚めたら、アサドがシリアにいないというものだ」と答えた。

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一方、ロイター通信(10月22日付)は、ウィーンでの外相会談に出席するジョン・ケリー米国務長官が「シリアでの危機解決への道に立ちはだかっている唯一の問題はアサドだ」と述べたと伝えた。

しかし、欧州連合(EU)のフェデリカ・モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、「我々はシリアでの政治的移行のために活動しており、アサド大統領はその最初の段階の一部となる」と述べた。

AFP, October 22, 2015、AP, October 22, 2015、ARA News, October 22, 2015、Champress, October 22, 2015、al-Hayat, October 23, 2015、Iraqi News, October 22, 2015、Kull-na Shuraka’, October 22, 2015、al-Mada Press, October 22, 2015、Naharnet, October 22, 2015、NNA, October 22, 2015、Reuters, October 22, 2015、SANA, October 22, 2015、UPI, October 22, 2015などをもとに作成。

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ロシアのラブロフ外務大臣「シリアの危機解決には、イラン、エジプト、カタール、UAE、ヨルダンの参加も不可欠」(2015年10月22日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、22日にオーストリアのウィーンで開催される米、サウジアラビア、トルコの外務大臣との会談に関連して、「イラン、エジプト、カタール、UAE、ヨルダンの参加が、シリアでの危機を解決するのに必要だ」と述べた。

AFP, October 22, 2015、AP, October 22, 2015、ARA News, October 22, 2015、Champress, October 22, 2015、al-Hayat, October 23, 2015、Iraqi News, October 22, 2015、Kull-na Shuraka’, October 22, 2015、al-Mada Press, October 22, 2015、Naharnet, October 22, 2015、NNA, October 22, 2015、Reuters, October 22, 2015、SANA, October 22, 2015、UPI, October 22, 2015などをもとに作成。

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ロシア大統領府報道官「ロシア軍の作戦はテロに対するもので、スンナ派を狙ったものではなく、アサド政権を支援するためのものでもない」(2015年10月22日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシア軍によるシリア領内での軍事作戦に関して「テロに対するもので、スンナ派を狙っておらず、またアサド大統領を支援するためのものでもない」と述べた。

また「多様性を有するシリア国民、そして主要な外国の当事者が参加したかたちでの政治的プロセス」が紛争解決には不可欠だと付言するとともに、「ロシアはロシア、サウジアラビア、トルコ、エジプト、ヨルダン、イラク、米国、EUからなる「テロとの戦い」のための同盟を希望している」と強調、そのために関係当事者と協力する用意があると述べた。

AFP, October 22, 2015、AP, October 22, 2015、ARA News, October 22, 2015、Champress, October 22, 2015、al-Hayat, October 23, 2015、Iraqi News, October 22, 2015、Kull-na Shuraka’, October 22, 2015、al-Mada Press, October 22, 2015、Naharnet, October 22, 2015、NNA, October 22, 2015、Reuters, October 22, 2015、SANA, October 22, 2015、UPI, October 22, 2015などをもとに作成。

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有志連合はシリア領内で8回の爆撃を実施(2015年10月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月21日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回実施され、ラッカ市近郊(1回)、ワースィヤ村近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, October 22, 2015などをもとに作成。

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イランのアブドゥッラフヤーン外務副大臣「イランはアサド大統領を永遠に権力の座にとどまらせようとはしていない」(2015年10月21日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)は訪問先のロンドンでフィリップ・ハモンド外務大臣と会談し、シリア情勢、ダーイシュ(イスラーム国)対策などについて意見を交わした。

ARA News(10月22日付)によると、会談でアブドゥッラフヤーン外務大臣は「イランはアサド大統領を永遠に権力の座にとどまらせようとはしていない…。シリア国民がいかなる決定をも支持する」と述べたという。

AFP, October 22, 2015、AP, October 22, 2015、ARA News, October 22, 2015、Champress, October 22, 2015、al-Hayat, October 23, 2015、Iraqi News, October 22, 2015、Kull-na Shuraka’, October 22, 2015、al-Mada Press, October 22, 2015、Naharnet, October 22, 2015、NNA, October 22, 2015、Reuters, October 22, 2015、SANA, October 22, 2015、UPI, October 22, 2015などをもとに作成。

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カタールのアティーヤ外務大臣「軍事介入が、シリア国民を政権の蛮行から守ることになるのなら、我々はそれを行う」(2015年10月21日)

カタールのハーリド・アティーヤ外務大臣は米CNN(10月21日付)とのインタビュー(http://edition.cnn.com/videos/tv/2015/10/21/qatars-role-in-syria.cnn)で、シリア情勢に関して、軍事介入という選択肢を排除しない、と述べた。

アティーヤ外務大臣は、サウジアラビアやトルコがシリアに軍事介入した場合、これを支持するかとの質問に対して、「シリア国民とシリア国民を分裂から守ることであればいかなることであっても、我々はサウジとトルコの同胞とともに行う努力を惜しまない。それがどのようなことであってもだ」と述べた。

アティーヤ外務大臣はそのうえで「もし軍事介入が、シリア国民を政権の蛮行から守ることになるのなら、我々はそれを行うだろう」と強調した。

アティーヤ外務大臣はしかし「我々はいかなる対決も恐れないが、それゆえに我々は強い立場で対話を呼びかけている。なぜなら、我々は平和を信じており、平和への最短路が直接対話にあると考えているからだ」とも述べ、軍事衝突ではなく政治解決を追求しているとも付言した。

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アティーヤ外務大臣のCNNでの発言に対し、シリアのファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は「もしカタールがシリアに軍事的に介入すると脅迫すれば、我々はそれを直接の攻撃だとみなすだろう…。我々の対応は極めて厳しいものとなろう」とコメントした。

AFP, October 21, 2015、AP, October 21, 2015、ARA News, October 21, 2015、Champress, October 21, 2015、CNN, October 21, 2015、al-Hayat, October 22, 2015、Iraqi News, October 21, 2015、Kull-na Shuraka’, October 21, 2015、al-Mada Press, October 21, 2015、Naharnet, October 21, 2015、NNA, October 21, 2015、Reuters, October 21, 2015、SANA, October 21, 2015、UPI, October 21, 2015などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県、ハマー県、アレッポ県などでダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2015年10月21日)

ヒムス県では、SANA(10月21日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市、シャーイル・ガス採掘所一帯、タドムル市、ウンム・トゥワイナ村、ムシャイリファ村、ラッフーム村でダーイシュ(イスラーム国)拠点をで空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(10月21日付)によると、シリア軍がカスル・ブン・ワルダーン村、ミンタール村、ラフジャーン村、ウンム・ジュバイス村、ラスム・ハマーム村、ティワール・ダッバーギーン村、クライブ・サウル村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(10月21日付)によると、シリア軍がタッル・アラム村、ウンム・アマド村、ラドワーニーヤ村、タッル・イスタブル村、フマイマ村、マフラサ村、ジュッブ・サファー村、アイン・サービル村、ダクワーナ村、マスカナ市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、クワイリス航空基地一帯でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(10月21日付)によると、アイン・アラブ市郊外のスィッリーン町、カラ・クーザーク橋一帯にダーイシュ(イスラーム国)が進軍、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がこれを撃退した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月21日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村、ジャフラ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 21, 2015、AP, October 21, 2015、ARA News, October 21, 2015、Champress, October 21, 2015、al-Hayat, October 22, 2015、Iraqi News, October 21, 2015、Kull-na Shuraka’, October 21, 2015、al-Mada Press, October 21, 2015、Naharnet, October 21, 2015、NNA, October 21, 2015、Reuters, October 21, 2015、SANA, October 21, 2015、UPI, October 21, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダマスカス郊外県、アレッポ市南部一帯などで反体制武装集団に対して攻勢を続ける(2015年10月21日)

ダマスカス郊外県では、SANA(10月21日付)によると、シリア軍がハラスター市のマジュバル地区を、反体制武装集団との戦闘の末に制圧した。

シリア軍はまた、カラムーン地方無人地帯各所、マルジュ・スルターン飛行場西部一帯で、反体制武装集団拠点を空爆した。

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アレッポ県では、SANA(10月21日付)によると、シリア軍が、アレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村、アーミリーヤ村、ハーディル村、ナイラブ航空基地一帯で、反体制武装集団の拠点に対する空爆など掃討作戦を継続した。

シリア軍はまた、アレッポ市ラームーサ地区、アシュラフィーヤ地区、バニー・ザイド地区、カルム・ジャバル地区、ラーシディーン地区、シャッアール地区で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

クッルナー・シュラカー(10月21日付)によると、アレッポ市西部のザフラー協会地区では、反体制武装集団がシリア軍と交戦し、兵士10人を殺害した。

一方、ARA News(10月21日付)によると、シリア軍戦闘機がアレッポ市およびその周辺一帯を空爆し、ダイル・ジャマール村にある自由アレッポ県評議会の本部を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月21日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、ティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などの拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(10月21日付)によると、シリア軍はカフルヌブーダ町近郊のジュバイサート農場でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、マンスーラ村一帯でもファトフ軍と交戦した。

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イドリブ県では、SANA(10月21日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市のファトフ軍拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月21日付)によると、シリア軍が西ガーリヤ村東部、アトマーン村一帯、ブスラー・シャーム市、ダルアー市避難民キャンプ一帯、カタキート工場一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 21, 2015、AP, October 21, 2015、ARA News, October 21, 2015、Champress, October 21, 2015、al-Hayat, October 22, 2015、Iraqi News, October 21, 2015、Kull-na Shuraka’, October 21, 2015、al-Mada Press, October 21, 2015、Naharnet, October 21, 2015、NNA, October 21, 2015、Reuters, October 21, 2015、SANA, October 21, 2015、UPI, October 21, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍はシリア国内(ダイル・ザウル県、アレッポ県、ハマー県、イドリブ県、ダマスカス郊外県、ラタキア県)83カ所を爆撃(2015年10月21日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、ロシア軍が過去24時間で、シリア国内のダイル・ザウル県、アレッポ県、ハマー県、イドリブ県、ダマスカス郊外県、ラタキア県のダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の拠点83カ所に対して、46回出撃し、空爆を実施したと発表した。

この空爆で、司令拠点16カ所、武器弾薬庫4カ所、爆弾製造工場、基地2カ所、防衛拠点など61カ所を破壊した。

アレッポ県では、アレッポ市近郊のシャームの民のヌスラ戦線が爆弾製造工場としてしようしていたビル複数棟を破壊した。

イドリブ県では、ハーン・シャイフ市近郊のヌスラ戦線の教練キャンプ、Syriatel丘の司令拠点、サルミーン市近郊の拠点、ジスル・シュグール市近郊の基地や武器弾薬庫を破壊した。

これに関して、シリア人権監視団は、ロシア軍が、サルミーン市の野戦病院に対して空爆を行い、医療スタッフを含む13人が死亡したと発表した。

AFP, October 21, 2015、AP, October 21, 2015、ARA News, October 21, 2015、Champress, October 21, 2015、al-Hayat, October 22, 2015、Iraqi News, October 21, 2015、Kull-na Shuraka’, October 21, 2015、al-Mada Press, October 21, 2015、Naharnet, October 21, 2015、NNA, October 21, 2015、Reuters, October 21, 2015、SANA, October 21, 2015、UPI, October 21, 2015などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領が電話会談で、トルコ、サウジアラビア、エジプト、ヨルダンの首脳にアサド大統領電撃訪問の成果を報告(2015年10月21日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ヴラジミール・プーチン大統領がトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領、ヨルダンのアブドゥッラー2世国王と電話会談を行い、シリア情勢などについて意見を交わしたと発表した。

ロシアの複数のメディアが伝えたところによると、エルドアン大統領との電話会談で、プーチン大統領は、アサド大統領のモスクワ電撃訪問の成果を伝えた。

これに対して、複数のトルコ大統領筋によると、エルドアン大統領は電話会談で、アレッポ市およびその周辺地域(とりわけ南部)でのシリア軍による反転攻勢やロシアの空爆が、さらなる難民の発生につながるとの懸念を伝えた。

あるトルコ消息筋によると、「現時点において、我々はシリアからの新たな難民を確認していない。しかし、その(難民流入の)可能性はある」という。

なお、トルコの複数メディアによると、ヒムス県、ハマー県、アレッポ県でのシリア軍の反転攻勢により、数万人が避難を余儀なくされており、そのうちの約5万人が、トルコ語を母語とするトルクメン人で、トルコ当局の支援のもとにトルコ領内に向かっているという。

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一方、ペスコフ報道官によると、サウジアラビアのサルマーン国王との会談で、両首脳は、軍事的プロセスと続くかたちで政治解決を図ることが重要だとの点を確認したという。

『ハヤート』(10月22日付)が伝えた。

AFP, October 21, 2015、AP, October 21, 2015、ARA News, October 21, 2015、Champress, October 21, 2015、al-Hayat, October 22, 2015、Iraqi News, October 21, 2015、Kull-na Shuraka’, October 21, 2015、al-Mada Press, October 21, 2015、Naharnet, October 21, 2015、NNA, October 21, 2015、Reuters, October 21, 2015、SANA, October 21, 2015、UPI, October 21, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がモスクワを電撃訪問し、プーチン大統領と会談(2015年10月21日)

アサド大統領が、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領の招待を受け、モスクワを電撃訪問し、プーチン大統領、セルゲイ・ラブロフ外務大臣、セルゲイ・ショイグ国防大臣と会談した。

アサド大統領が外国を訪問するのは、2011年3月以降初めて。

SANA, October 21, 2015
SANA, October 21, 2015

SANA(10月21日付)が伝えたところによると、アサド大統領は会談で、シリア情勢、国内での「テロとの戦い」をめぐるシリア軍の作戦計画およびその進捗について説明するとともに、ロシア軍の空爆によってさらに強化されたロシアの支援をシリア国民が高く評価しているとの謝意を伝えた。

アサド大統領はまた、ロシア軍のシリア領内での作戦が国際法および両国政府間の合意に基づくものだと確認し、両国の協力関係が継続し、さまざまな分野で復興が行われることを希望すると述べた。

そのうえで、アサド大統領とプーチン大統領は、シリアの未来に関して、シリア国民が担う必要があることを改めて確認した。

シリア領内でのロシア軍の空爆に関しては、アサド大統領はさらに、テロ組織の伸張を食い止めることに貢献しているとの見方を示す一方、テロ支援を行う諸外国が、テロ組織へのあらゆる支援を停止し、シリア国民が自らの願いを実現し、自らの未来を決することを認めるべきだと強調し、現下の軍事作戦の目的が、紛争の政治的解決を疎外するテロの根絶にあると述べた。

これに対して、プーチン大統領は、シリアにおける軍事、政治両プロセスを支援する用意があると表明した。

また、「テロとの戦い」と並行して、シリアの紛争を政治的に解決するために諸外国と連絡をとると述べた。

SANによると、この会談は2度にわたって行われ、1回目の会談では上記の通り、シリアの政治情勢について意見が交わされ、2度目はそれ以外の諸分野における二国間関係について意見が交わされたという。

また、プーチン大統領主催の晩餐会も行われ、アサド大統領、ドミトリー・メドヴェージェフ首相、ラブロフ外務大臣、ショイグ国防大臣らが出席した。

アサド大統領はすべての日程を終え、21日中にロシアを去った。

https://youtu.be/-ZdvK-XHn8A

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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は22日、アサド大統領によるモスクワ電撃訪問に関する詳細を追加で明らかにした。

それによると、首脳会談は約3時間続き、そのなかでアサド大統領はまず、プーチン大統領と二者会談を行い、続いてラブロフ外務大臣、ショイグ国防大臣、ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記、ミハイル・フラトコフ対外情報庁長官が会談に参加、その後晩餐となり、ドミトリー・メドヴェージェフ首相も加わったという。

AFP, October 21, 2015、AP, October 21, 2015、ARA News, October 21, 2015、Champress, October 21, 2015、al-Hayat, October 22, 2015、October 23, 2015、Iraqi News, October 21, 2015、Kull-na Shuraka’, October 21, 2015、al-Mada Press, October 21, 2015、Naharnet, October 21, 2015、NNA, October 21, 2015、Reuters, October 21, 2015、SANA, October 21, 2015、UPI, October 21, 2015などをもとに作成。

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有志連合はシリア国内で4回の爆撃を実施(2015年10月20日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月20日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は4回実施され、マンビジュ市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, October 21, 2015をもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル県、アレッポ県東部などでダーイシュ(イスラーム国)への攻勢を続ける(2015年10月20日)

ダイル・ザウル県では、SANA(10月20日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村、アイヤーシュ村、ジャフラ村、ダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市シャイフ・ヤースィーン地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市旧空港地区、ハウィーカ地区、ダイル・ザウル航空基地一帯、ハサーラート村、ジャフラ村、マリーイーヤ村を空爆、同地各所でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、SANA(10月20日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、サフィーラ市東部、タッル・アラム村、タッル・スース村、アマーラ村、ダイル・ハーフィル市でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がクワイリス航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

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ヒムス県では、SANA(10月20日付)によると、シリア軍がウンク・ハワー村、マスアダ村、タドムル市郊外ヒヤール山、柑橘農園で交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はシャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハクフ村、ブシアナ丘一帯を砲撃した。

AFP, October 20, 2015、AP, October 20, 2015、ARA News, October 20, 2015、Champress, October 20, 2015、al-Hayat, October 21, 2015、Iraqi News, October 20, 2015、Kull-na Shuraka’, October 20, 2015、al-Mada Press, October 20, 2015、Naharnet, October 20, 2015、NNA, October 20, 2015、Reuters, October 20, 2015、SANA, October 20, 2015、UPI, October 20, 2015などをもとに作成。

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シリア軍と反体制武装集団がアレッポ市南部、ヒムス県北部などで攻防を続ける(2015年10月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がワディーヒー村一帯でシリア軍と交戦、シリア軍戦車を米国製のTOW対戦車ミサイルで攻撃した。

一方、SANA(10月20日付)によると、シリア軍がスファイラ村、サブイーン村一帯を、反体制武装集団との交戦の末に制圧した。

シリア軍はまた、カフルカール村、シャイフ・ルトフィー村、マンスーラ村、アレッポ市アーミリーヤ地区、ラーシディーン地区、カルム・ジャバル地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、マサール・プレス(10月20日付)によると、反体制武装集団が、ダール・カビーラ村、ティールマアッラ村への突入を試みたシリア軍を撃退した。

反体制武装集団はまた、カム村、ジャッブーリーン村、ムルーク検問所、航空士官学校一帯のシリア軍拠点を空爆した。

これに対し、ダール・カビーラ村、ティールマアッラ村進攻に失敗したシリア軍は、タルビーサ市、ガントゥー市、ティールマアッラ村、ダール・カビーラ村を砲撃した。

一方、SANA(10月20日付)によると、シリア軍がジャワーリク村、スナイスィル村、ティーラマアッラ村、タルビーサ市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊し、ティールマアッラ村の複数の建物群を制圧した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ガーブ平原のマンスーラ村南部の穀物サイロ一帯で、シリア軍とジハード主義武装集団が激しく交戦、ヒルバト・ナークース村のシリア軍迫撃基地を破壊した。

これに対して、シリア軍は、カフルヌブーダ町郊外のジャービリーヤ村、カルアト・マディーク町、フワイジャ村、ハウワーシュ村を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア軍がアイン・タルマー村一帯、ハラスター市、ザブディーン村、ダーラヤー市を「樽爆弾」などで空爆、砲撃した。

AFP, October 20, 2015、AP, October 20, 2015、ARA News, October 20, 2015、Champress, October 20, 2015、al-Hayat, October 21, 2015、Iraqi News, October 20, 2015、Kull-na Shuraka’, October 20, 2015、al-Mada Press, October 20, 2015、Masar Press Agency, October 20, 2015、Naharnet, October 20, 2015、NNA, October 20, 2015、Reuters, October 20, 2015、SANA, October 20, 2015、UPI, October 20, 2015などをもとに作成。

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