ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族とシリア民主軍の戦闘は散発的なものにとどまる(2023年9月8日)

ダイル・ザウル県では、アラビー・ジャディード(9月8日付)がウィサーム・アカイディーを名乗る活動家の話として伝えたところによると、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘は散発的なものにとどまった。

ハスィーン村では、7日深夜から8日にかけて、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族が学校に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所を襲撃した。

また、ウシャイティフ村に向かう街道で、シリア民主軍の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士1人が負傷した。

重火器や戦車を保有していないダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族は、シリア民主軍との大規模な戦闘を避け、検問所の襲撃へと戦術を変更しつつあるという。

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シリア人権監視団によると、シリア民主軍は、ジャルズィー村、シャンナーン村、スワイダーン・ジャズィーラ村などで、ダイル・ザウル軍事評議会やアラブ系部族に対する掃討・追跡活動を実施した。

シリア民主軍はまた、アブー・ハマーム市、カシュキーヤ村、ガラーニージュ市に進入し、掃討・捜索活動を行った。

ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の抵抗はなかったという。

AFP, September 8, 2023、ANHA, September 8, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2023、‘Inab Baladi, September 8, 2023、Reuters, September 8, 2023、SANA, September 8, 2023、SOHR, September 8, 2023などをもとに作成。

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イーラーフ:王政への意向をめざすアサド大統領の資産は金塊200トン、160億米ドル、50億ユーロ(2023年9月7日)

サウジアラビアのニュース・サイト、イーラーフ(9月7日付)は、英国などの信頼できる複数筋の情報として、アサド大統領が現行の政治体制を王政に移行させるため、専門家らとの協議を行おうとしているとしたうえで、アサド大統領(一家)の資産が英国の諜報機関のMI6によると、金塊200トン、160億米ドル、50億ユーロに達しているとする記事(マジュディー・ハラビー氏著名記事)を掲載した。

AFP, September 8, 2023、ANHA, September 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2023、Elaph, September 7, 2023、‘Inab Baladi, September 8, 2023、Reuters, September 8, 2023、SANA, September 8, 2023、SOHR, September 8, 2023などをもとに作成。

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ANHAはシリアの諜報機関による治安紊乱の企てに参加したとする男性が証言する映像を公開(2023年9月7日)

ANHA(9月7日付)は、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるダイル・ザウル県のユーフラテス川東岸でのシリアの諜報機関による治安紊乱の企てに参加したとする男性が証言する映像を公開した。

証言を行ったのはアフマド・ハマド・アウワード・シャッルーフを名乗る男性。

政治治安局のアブー・アリーを名乗る人物から連絡を受け、協力しないと自身と家族を殺されるとの脅迫を受け、ユーフラテス川東岸に侵入した覆面姿の武装グループに参加したなどと証言している。

AFP, September 7, 2023、ANHA, September 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2023、‘Inab Baladi, September 7, 2023、Reuters, September 7, 2023、SANA, September 7, 2023、SOHR, September 7, 2023などをもとに作成。

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シリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市北のアラブ・ハサン村一帯に再び侵攻し、シリア民主軍マンビジュ軍事評議会がこれを撃退(2023年9月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ANHA(9月7日付)によると、シリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のアラブ・ハサン村一帯に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の陣地を襲撃し、激しい戦闘となった。

この戦闘により、シリア国民軍の戦闘員6人が死亡、9人が負傷、マンビジュ軍事評議会の兵士2人が死亡、1人が負傷した。

この戦闘に関してマンビジュ軍事評議会の広報センターは声明を出し、シャーム解放機構の傭兵とともに、占領国トルコの傭兵が潜入を試みたとしたうえで、9人を殺害、11人を負傷させたと発表した。

シリア国民軍を撃退したマンビジュ軍事評議会は、ムフスィンリー村にあるシリア国民軍の陣地を襲撃し、戦闘員1人を殺害、2人を負傷させた。

これに対して、トルコ軍とシリア国民軍はアスリーヤ村、ムフスィンリー村、サイヤーダ村、ダンダニーヤ村、クールフユーク村、ブーガーズ村、ブワイヒジュ村を砲撃した。

シリア軍もシリア国民軍が進攻したマンビジュ市北一帯を砲撃した。

これに対して、シリア国民軍も、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の境界線(サージュール川沿岸)に展開するシリア軍の陣地や拠点を砲撃、これによりシリア軍兵士2人が死亡した。

一方、シリア人権監視団、ANHA(9月7日付)によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」の拠点都市の一つバーブ市に面するターディフ市一帯では、シリア軍とシリア国民軍が交戦し、トルコ占領地内のバルシャーヤー村一帯に、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地から砲撃があり、住民1人が死亡、多数が負傷した。

このほか、シリア人権監視団、ANHA(9月7日付)によると、トルコ軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャフバー・ダムを自爆型の無人航空機(ドローン)で攻撃した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団、ANHA(9月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市入口に設置されている検問所、同市近郊にある穀物サイロや国内避難民(IDPs)キャンプ(アイン・イーサー・キャンプ)、ハーリディーヤ村、フーシャーン村を砲撃した。

ANHA(9月7日付)によると、砲撃はタウィール村、タッル・タウィール村、ウンム・カイフ村にも及んだ。

これにより、アイン・イーサー市近郊の数十ヶ村で停電が発生した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団、ANHA(9月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のアニーク・ハワー村、ダーダー・アブダール村、ブービー村、タッル・ウブード村、タッル・ワルド村、ムシャイリファ浦を砲撃した。

AFP, September 7, 2023、ANHA, September 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2023、‘Inab Baladi, September 7, 2023、Reuters, September 7, 2023、SANA, September 7, 2023、SOHR, September 7, 2023などをもとに作成。

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アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏は戦闘を継続するよう呼びかける(2023年9月7日)

アカイダート部族の部族長の1人で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対する蜂起を指導するイブラーヒーム・ハフル氏は音声声明を出し、戦闘を継続するよう呼びかけた。

AFP, September 7, 2023、ANHA, September 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2023、‘Inab Baladi, September 7, 2023、Reuters, September 7, 2023、SANA, September 7, 2023、SOHR, September 7, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍の広報センターはダイル・ザウル軍事評議会の司令官の1人であるイブラーヒーム・アースィー氏が「治安強化」作戦は間もなく終了すると述べたと発表(2023年9月7日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは、ダイル・ザウル軍事評議会の司令官の1人であるイブラーヒーム・アースィー氏(アブー・ハーリス・シュアイティー)がズィーバーン町で声明を出し、「治安強化」作戦は間もなく終了するとしたうえで、地元の部族長や名士らに対して「崇高なる愛国的利益」のためにシリア民主軍に協力するよう呼びかけたと発表した。

ANHA(9月7日付)が伝えた。

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ANHA(9月7日付)は、ハサカ県タッル・ハミース市一帯の部族長や名士、タッル・タムル町一帯の部増長や名士、ラッカ県ラッカ市の部族長や名士ら、がそれぞれ声明を出し、ダイル・ザウル県のアラブ系部族に対して、外国勢力が背後にいる内乱に加担せず、シリア民主軍を支援するよう呼びかけるとともにと伝え、その映像を公開した。

 

AFP, September 7, 2023、ANHA, September 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2023、‘Inab Baladi, September 7, 2023、Reuters, September 7, 2023、SANA, September 7, 2023、SOHR, September 7, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍のアブディー司令官はアラブ系部族の要求に対応し、これまでの「過ち」を正したいと述べる(2023年9月7日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官はロイター通信(9月6日付)の取材に応じ、そのなかでアラブ系部族の要求に対応し、同地の自治に際して犯したこれまでの「過ち」を正し、戦闘を収束させたいとの意向を示した。

アブディー司令官は、シリア民主軍に対して反乱を起こした地元戦闘員数十人の釈放を求める部族の要求を尊重するとしたほか、蜂起に関与した人々への恩赦を決定したと述べ、すでに逮捕者の半数を釈放し、残りの逮捕者も近く釈放することを明らかにした。

また、ダイル・アウル県の部族長や名士、代表らと大規模な会合を開催し、これまでの「不正」に対処するための議論を行い、「過ち」を正すと約束した。

「過ち」の正し方については、ダイル・ザウル民政評議会の再編するとともに、同評議会とダイル・ザウル軍事評議会がこれまで以上にダイル・ザウル県の部族全体を代表できるようにしたい、と述べた。

AFP, September 7, 2023、ANHA, September 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2023、‘Inab Baladi, September 7, 2023、Reuters, September 7, 2023、SANA, September 7, 2023、SOHR, September 7, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族とシリア民主軍が各地で再び交戦(2023年9月7日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が各地で再び交戦した。

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アラビー・ジャディード(9月7日付)が活動家のウィサーム・アカイディー氏の話として伝えたところによると、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族とシリア民主軍が6日深夜から、ズィーバーン町、アブー・ハシャブ村一帯、カスラ村一帯、キバル村、ジャズラト・ブーシャムス村、ジャズラト・ブーハミード村で再び交戦した。

ズィーバーン町では、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族がシリア民主軍の検問所複数ヵ所を襲撃し、その一部を制圧したほか、アブー・ハシャブ村一帯、カスラ村一帯、キバル村、ジャズラト・ブーシャムス村、ジャズラト・ブーハミード村にあるシリア民主軍の検問所や陣地を襲撃した。

一方、シリア民主軍はタヤーナ村を二方面から攻撃、その大部分を制圧した。

また、アズバ村では若い男性8人を拘束した。




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イナブ・バラディー(9月7日付)は、タヤーナ村が制圧されたとの情報について、SNSで事実無根だとする書き込みや映像が発信されているとして、アカイダード・ニュースが公開した映像を転載した。

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シリア人権監視団によると、シリア民主軍はズィーバーン町でアラブ系部族の戦闘員の追跡、掃討を継続した。

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シリア民主軍の広報センターは声明を出し、ズィーバーン町での任務中に兵士2人が死亡したと発表した。

ANHA(9月7日付)が伝えた。

AFP, September 7, 2023、ANHA, September 7, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2023、‘Inab Baladi, September 7, 2023、Reuters, September 7, 2023、SANA, September 7, 2023、SOHR, September 7, 2023などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されているダーイシュ・メンバーの家族が脱走を試みたが、アサーイシュがこれを阻止(2023年9月7日)

ハサカ県では、ANHA(9月7日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されているダーイシュ(イスラーム国)・メンバーの家族(女性12人と子供7人)が脱走を試みたが、内務治安部隊(アサーイシュ)がこれを阻止し、拘束した。

AFP, September 7, 2023、ANHA, September 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2023、‘Inab Baladi, September 7, 2023、Reuters, September 7, 2023、SANA, September 7, 2023、SOHR, September 7, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍がカーミシュリー市内にある人民文化学院を占拠(2023年9月7日)

ハサカ県では、SANA(9月7日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がカーミシュリー市内にある人民文化学院を占拠した。

AFP, September 7, 2023、ANHA, September 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2023、‘Inab Baladi, September 7, 2023、Reuters, September 7, 2023、SANA, September 7, 2023、SOHR, September 7, 2023などをもとに作成。

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シリア軍と新興のアル=カーイダ系組織アンサール・タウヒードの戦闘がイドリブ県南部をロシア軍が爆撃(2023年9月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒードによって制圧されたミラージャ丘を奪還するため、2度にわたって進攻を試みた。

シリア軍はまた、これと並行してミラージャ丘一帯やザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、カフル・ウワイド村などに800以上の砲弾を撃ち込んだ。

しかし、タウヒード・アンサールおよびこれを支援するシャーム解放機構との戦闘で、シリア軍兵士4人が死亡した。

ロシア軍戦闘機も加勢し、シャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村を9回にわたって爆撃、これによりアンサール・タウヒードの戦闘員5人が死亡、3人が負傷した。

これに対して、シャーム解放機構の支配下にあるバルユーン村では、住民らが同地に駐留するトルコ軍基地の前でロシア軍とシリア軍の攻撃を停止させるよう求める抗議デモを行うとともに、地元の名士らがトルコ軍の基地の責任者を訪れ、住民の要求を伝えた。

同様のデモはトルコ軍が基地を設置しているヒルバト・マアッラーター村でも発生した。

AFP, September 6, 2023、ANHA, September 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2023、‘Inab Baladi, September 6, 2023、Reuters, September 6, 2023、SANA, September 6, 2023、SOHR, September 6, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県マンビジュ市北への攻撃にダーイシュが参加している映像が公開される(2023年9月6日)

ANHA(9月6日付)は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県マンビジュ市北やバーブ市東の村々で、アラブ系部族(シリア国民軍)が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地などを攻撃している報道されていることに関して、複数の活動家がダーイシュ(イスラーム国)の「傭兵」(メンバー)が参加していることを示すビデオ映像を公開したとして、それを転載した。

映像には、ダーイシュのマークを胸に部分に縫い付けた服を来ている男性らが映っている。

AFP, September 6, 2023、ANHA, September 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2023、‘Inab Baladi, September 6, 2023、Reuters, September 6, 2023、SANA, September 6, 2023、SOHR, September 6, 2023などをもとに作成。

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マンビジュ軍事評議会はアレッポ県マンビジュ市北への攻撃にシャーム解放機構が参加していると主張(2023年9月6日)

マンビジュ軍事評議会は声明を出し、アレッポ県マンビジュ市北のほか、ヤーシリー村、シャイフ・ナースィル村(クルト・ワイラーン村)などにシャーム解放機構の「傭兵」が集結、活動していることを確認したしたと発表した。

ANHA(9月6日付)が伝えた。

AFP, September 6, 2023、ANHA, September 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2023、‘Inab Baladi, September 6, 2023、Reuters, September 6, 2023、SANA, September 6, 2023、SOHR, September 6, 2023などをもとに作成。

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アラブ系部族(シリア国民軍)がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県マンビジュ市北に進攻(2023年9月6日)

アレッポ県では、アラビー・ジャディード(9月6日付)によると、シリア国民軍に所属するアラブ系部族が、シャーム解放機構の戦闘員とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のブーガーズ村一帯に侵攻し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の陣地などを襲撃、同村を制圧した。

アラブ系部族らはまた、ハムラー村、タッル・トゥーリーン村、ブワイヒジュ村一帯の丘陵地帯に進軍した。


ANHA(9月6日付)によると、マンビジュ軍事評議会はこの攻撃を撃退し、戦闘員数十人を殺害、シリア人権監視団によると、アラブ系部族8人を殺害、3人を捕捉、少なくとも13人を負傷させた。

これに関して、シリア民主軍に所属するクルド人戦線軍団は声明を出し、15人を殺害、30人あまりを負傷させたと発表した。

シリア人権監視団によると、シリア民主軍はまた、トルコ軍の自爆型無人航空機(ドローン)1機をハサン・アラブ村で撃墜した。

一方、ANHA(9月6日付)によると、トルコ軍はシャーム解放機構の「傭兵」とともにマンビジュ市西のタフナ村を砲撃、これにより子供3人と母親の合わせて4人が負傷した。

このほか、ANHA(9月6日付)によると、マンビジュ市中心部を通るジャラーブルス街道で車1台が爆破された。

これに関して、マンビジュ軍事評議会は声明を出し、車に仕掛けられていた爆弾の爆発で、同評議会に所属する司令官の1人ズーァーン・ウスマーン・バルカル氏が死亡したと発表した。

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ラッカ県では、ANHA(9月6日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市東一帯と同市西のタルワーズィーヤ村を砲撃した。

AFP, September 6, 2023、ANHA, September 6, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2023、‘Inab Baladi, September 6, 2023、Reuters, September 6, 2023、SANA, September 6, 2023、SOHR, September 6, 2023などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のアラブ系部族がシリア民主軍への支持を表明(2023年9月6日)

ANHA(9月6日付)は、ラッカ県の部族長や名士がダイル・ザウル県の部族長や住民に、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を支援し、内乱に加担しないよう呼びかける声明を出したと伝え、その映像を公開した。

ANHAはまた、北・東シリア自治局のユーフラテス地域の部族長や名士らが、ラッカ県のラッカ市で「「治安強化」作戦とシリア民主軍の支援のために」と銘打った会合を開き、シリア民主軍への支持を表明したと伝え、その映像を公開した。

 

AFP, September 6, 2023、ANHA, September 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2023、‘Inab Baladi, September 6, 2023、Reuters, September 6, 2023、SANA, September 6, 2023、SOHR, September 6, 2023などをもとに作成。

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SANA:アラブ系部族とシリア民主軍の戦闘が続くなか住民数百人が政府支配地に避難(2023年9月6日)

SANA(9月6日付)は、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘が続くなか、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸各所から戦闘を避けるため、住民数百人がシリア政府の支配地に避難した、と伝えた。

AFP, September 6, 2023、ANHA, September 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2023、‘Inab Baladi, September 6, 2023、Reuters, September 6, 2023、SANA, September 6, 2023、SOHR, September 6, 2023などをもとに作成。

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アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏はシリア民主軍をダイル・ザウル県から完全に放逐するまで戦いを続けると表明(2023年9月6日)

アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏は、自身の本拠地であるダイル・ザウル県ズィーバーン町が完全制圧されたことを受けて声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍をダイル・ザウル県から完全に放逐するまで戦いを続けると表明した。

ハダス・チャンネル(9月6日付)が伝えた。

 

AFP, September 6, 2023、ANHA, September 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2023、al-Hadath, September 6, 2023、‘Inab Baladi, September 6, 2023、Reuters, September 6, 2023、SANA, September 6, 2023、SOHR, September 6, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ではシリア民主軍がアカイダート部族の本拠地ズィーバーン町を制圧(2023年9月6日)

ダイル・ザウル県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が反転攻勢を強めた。

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アラビー・ジャディード(9月6日付)によると、シリア民主軍はダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族との激しい戦闘の末、アカイダート部族のイブラーヒーム・ハフル氏の拠点であるズィーバーン町を完全に制圧した。

アラブ系部族らは、タナーヤ村方面に撤退した。

一方、シュアイタート部族が暮らす地域(アブー・ハマーム市、ガラーニージュ市など)では、シリア民主軍の活動に抗議し、アラブ系部族への支援を訴えるデモが行われた。

AFP, September 6, 2023、ANHA, September 6, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2023、‘Inab Baladi, September 6, 2023、Reuters, September 6, 2023、SANA, September 6, 2023、SOHR, September 6, 2023などをもとに作成。

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ANHAはトルコの国家情報機関(MIT)がアフリーン市のアラブ系部族の代表だと主張する複数名と会合でシリア北部および東部での治安紊乱の方途などについて意見を交わしたと伝える(2023年9月5日)

ANHA(9月5日付)は、トルコの占領下にある「オリーブの枝」地域の中心都市であるアレッポ県アフリーン市の複数筋の話として、トルコの国家情報機関(MIT)が同市のアラブ系部族の代表だと主張する複数名と会合を開いたと伝えた。

同サイトによると、会合は9月3日に開かれ、トルコマン系の政治組織の代表者や、シリア国民軍の指導者らも参加、シリア北部および東部での治安紊乱の方途などについて意見を交わしたという。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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ANHAは親政権民兵がダイル・ザウル県アブー・ハマーム市にある「ユーフラテスの殉教者の廟」とシュアイタート・モスクを破壊、略奪したと報じる(2023年9月5日)

ANHA(9月5日付)は、親政府系の民兵組織「部族の獅子」を指導し、「イランの民兵」の支援を受けているとされるバッカーラ部族の部族長の1人ナウワーフ・バシール元人民議会議員の「傭兵と国防隊、そして犯罪分子」がアブー・ハマーム市に2020年に建設された「ユーフラテスの殉教者の廟」とその近くにあるシュアイタート・モスクを破壊し、施設に設置されていた家具などを略奪したと伝え、その被害跡の映像を公開した。

廟には、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で戦士した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、そしてダイル・ザウル軍事評議会の兵士の遺体16体が埋葬されていた。

 

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ANHA(9月5日付)は、ラッカ県の部族長や名士らが声明を出し、ダイル・ザウル県の部族に対して、破壊分子による治安と安定を脅かそうとする行為を許さないよう訴えるとともに、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への支持を表明したと伝え、その映像を公開した。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍のアブディー司令官はアラブ系部族の蜂起をシリアとトルコの諜報機関の陰謀を断じる(2023年9月5日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官はロナヒTV(9月5日付)のインタビューに応じ、組織内の対立の存在を認めつつ、ダイル・ザウル軍事評議会のアフマド・ハビール司令官(アブー・ハウラ)の問題が誇張されているとしたうえで、地域住民から多くの苦情があり、逮捕に踏み切ったことを改めて明らかにした。

また、アラブ系部族の蜂起については、「ダマスカス政府の諜報機関が背景にいる」「(シリアの)体制とトルコの間に共通の計画があり、この地域を狙っている」「ダイル・ザウル県と(アレッポ県)マンビジュ郡への攻撃が連携されている」との陰謀論を展開した。

米主導の有志連合の対応については、「米港は内政干渉に反対している」と指摘、「シリア民主軍以外の勢力と同盟することはない」と述べた。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、Ronahi TV, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合がアカイダート部族の部族長らに対してシリア民主軍と交渉を行うよう呼びかける(2023年9月5日)

ユーフラテス・ポスト(9月5日付)は、米主導の有志連合がアカイダート部族の部族長らに対して、ウマル油田に違法に設置されている基地(グリーン・ビレッジ)で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交渉を行うよう呼びかけていると伝えた。

有志連合は24時間以内に回答することを求めており、イブラーヒーム・ハフル氏をはじめとする部族長は米国の仲介のもとに交渉を行うことに同意したという。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、Euphrates Post, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県北部でトルコ軍がロシア軍基地周辺を砲撃(2023年9月5日)

ラッカ県では、アラビー・ジャディード(9月5日付)やシリア人権監視団によると、(シリア国民軍に所属する)アラブ系部族がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のジャディーダ村、ハーリディーヤ村、フーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

ANHA(9月5日付)によると、この砲撃により住民1人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のバルシャーヤー村(カッバースィーン村近郊の)近くに設置されているシリア国民軍の陣地を砲撃し、スルターン・スライマーン・シャー師団とハムザ師団の戦闘員2人が死亡した。

シリア軍もアウン・ダーダート村一帯を砲撃した。

このほか、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域の中心都市アフリーン市近郊のキーバール村がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地からの砲撃を受けた。

シリア人権監視団によると、これに対して、トルコ軍とシリア国民軍(に所属するアラブ系部族)は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアラブ・ハサン村などを砲撃した。

また、オリエント・ニュース(9月5日付)によると、アラブ系部族が砲撃したのは、マンビジュ市近郊のアリーマ町に設置されているロシア軍基地周辺、ウンム・ジャッルード村、ブーガーズ村、(大)アラブ・ハサン村、ムフスィンリー村、ハルーンジー村。

シリア人権監視団によると、ロシア軍基地の近くに着弾したのはトルコ軍が撃った砲弾。

ANHA(9月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、トルコ占領下のバーブ市東に位置するカーウカリー村を砲撃した。

アラビー・ジャディード(9月5日付)によると、(シリア国民軍に所属する)アラブ系部族はさらに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市一帯に設置されているシリア民主軍の陣地を砲撃した。

ANHA(9月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がタッル・リフアト市とシャイフ・イーサー村を結ぶ地域一帯を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市東のハイマル・ラービダ村で4日深夜から5日未明にかけて、内務治安部隊(アサーイシュ)のパトロール部隊が襲撃を受け、隊員4人が死亡した。

アサーイシュの広報センターは声明を出し、殺害された隊員の氏名などを公開した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村、ダルダーラ村、タウィーラ村、タッル・タウィール村を砲撃した。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Orient News, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア民主軍が再び反転攻勢を強め、ハワーイジュ村を再び奪還(2023年9月5日)

ダイル・ザウル県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が再び反転攻勢を強めた。

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アラビー・ジャディード(9月5日付)によると、シリア民主軍が、アカイダート部族の本拠地であるズィーバーン町に三方から突入を試み、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族が応戦した。

また、米主導の有志連合所属と見られる無人航空機(ドローン)が早朝、同町を爆撃した。

シリア民主軍はハワーイジュ村を包囲することには成功したが、ズィーバーン町への突入、包囲には成功しておらず、戦闘で多数の兵士が死傷したという。

これに対して、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族は、ズィーバーン町への侵攻を試みたシリア民主軍を撃退するだけでなく、ハワーイジュ村一帯で反撃、ヒサーン村、キバル村などでシリア民主軍の陣地や検問所を襲撃した。

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ユーフラテス・ポスト(9月5日付)によると、シリア民主軍は奪還したブサイラ市で住民約50人を逮捕、建物の屋上に狙撃兵を配置、市内で外出禁止令を敷いた。

シリア民主軍はまた、ズィーバーン町への突入を試みる一方、ハワーイジュ村を再び奪還することに成功した。

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シリア人権監視団によると、シリア民主軍はハワーイジュ村(ハワーイジュ・ズィーバーン町)を制圧した。

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ANHA(9月5日付)によると、シリア民主軍がハワーイジュ村の浄化を完了し、国防隊の隊員4人を拘束した。

これに関して、シリア民主軍のファルハード・シャーミー広報センター長は、「治安強化」作戦の一環としてハワーイジュ村全域、タヤーナ村の大部分、ズィーバーン町の大部分での浄化を完了し、同地で18人の「傭兵」を殺害、国防隊隊員4人を拘束したと発表した。

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シリア人権監視団によると、27日以降の戦闘による死者は90人、負傷者は104人に達した。

死者の内訳は、民間人が9人(うち子供5人、女性2人)、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が57人、シリア民主軍が24人。

負傷者の内訳は、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が58人、シリア民主軍が33人、民間人13人。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 5, 2023、Euphrates Post, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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トルコの当局がシリア難民120人をラッカ県タッル・アブヤド市経由で国外追放した(2023年9月5日)

ANHA(9月5日付)は、ラッカ県タッル・アブヤド市の地元筋の話として、トルコの当局がシリア難民120人を国外追放したと伝えた。

これにより、9月にトルコから強制追放され、タッル・アブヤド市に帰還させられたシリア難民の数は320人となった。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のファッティーラ村を10回にわたって爆撃(2023年9月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村を10回にわたって爆撃した。

シリア軍も、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、カフル・ウワイド村、スフーフン村、バーラ村一帯を激しく砲撃した。

発射された砲弾は1日だけで500発近くに達した。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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ANHA:国防隊の戦闘員からなる一団が「ダイル・ザウル県のアラブ系部族」の名で、ダイル・ザウル県のズィーバーン町に潜入・結集し、シリア民主軍と交戦しようとしている(2023年9月4日)

ANHA(9月4日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の軍事筋の情報として、国防隊の戦闘員からなる一団が、「ダイル・ザウル県のアラブ系部族」の名で、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から東岸に潜入し、シリア民主軍とダイル・ザウル民政評議会、アラブ系部族との戦闘が続いているズィーバーン町に結集し、シリア民主軍と交戦し、混乱を助長しようとしていると伝えた。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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シリア・クルド国民評議会のバッシャール代表はダイル・ザウル県での蜂起解決に向けて、PYDとシリア民主軍がPKKの分派であることを名言し、係争地から撤退し、住民に引き渡すことなどを提案(2023年9月4日)

民主統一党(PYD)と対立関係にあるシリア・クルド国民評議会のアブドゥルハキーム・バッシャール代表(シリア・クルド民主党アル・パールティ・バッシャール派書記長)はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/dr.abdulhakeem.bashar/)を通じて、ダイル・ザウル県でのダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の衝突に関して、7項目からなる解決案を示した。

解決案では、民主統一党(PYD)とシリア民主軍が、米国やEUがテロ組織にしているクルディスタン労働者党(PKK)の分派であることを名言すること(1)、係争地からすべてのPKKメンバーおよびシリア以外の阻止組織メンバーが撤退すること(2)、PYDとシリア民主軍がシリア革命に関する姿勢を明示すること(3)、ダイル・ザウル県とラッカ県を住民に引き渡し、自治や軍事を担わせること(4)などが示されている。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族がダイル・ザウル県ズィーバーン町一帯でシリア民主軍との戦闘を続け、複数の拠点を奪還(2023年9月4日)

ダイル・ザウル県では、アラビー・ジャディード(9月4日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族がズィーバーン町一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘を続け、専門病院など複数の拠点を奪還した。

ズィーバーン町、ハワーイジュ村にはダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の増援部隊が到着し、シリア民主軍への反転攻勢を強めているという。

一方、シリア民主軍は、ウマル油田方面からズィーバーン町への進軍を試みたが、アラブ系部族がこれを迎撃、進軍を阻止した。

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シリア民主軍は声明を出し、「治安強化」作戦で死亡した兵士11人の氏名などを新たに公表した。

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ダイル・ザウル民政評議会は声明を出し、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関して、社会の調和を見出そうとするすべての者に対する戦いを継続すると表明した。

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ANHA(9月4日付)は、タワーディファ部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハッラーク氏ら部族の部族長らが声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への支持を表明したと伝え、声明文の画像や声明を読み上げる映像を公開した。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県では、トルコの支援を受けるシリア国民軍のアラブ系部族がシリア民主軍、シリア軍と激しく交戦(2023年9月4日)

アレッポ県では、アラビー・ジャディード(9月4日付)やシリア人権監視団によると、シリア国民軍に参加しているアラブ系部族が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北の「ユーフラテスの盾」地域との境界地帯に位置するウンム・ジャッルード村、ブワイヒジュ村一帯への侵攻を試み、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と激しく交戦した。

両者はまた、ジャトル村、タッル・アリー村、ヤーシリー村、ハムラーン村、(大)アラブ・ハサン村、ウンム・ジャッルード村で砲撃戦を行った。

シリア人権監視団によると、ブワイヒジュ村一帯での戦闘で、シリア国民軍の戦闘員1人が死亡、1人が負傷した。

また、シリア軍も「ユーフラテスの盾」地域内のバーブ市東のバルシャーヤー村、カンダルリーヤ村を砲撃、アラブ系部族が戦闘に際して設置するいわゆる「戦争テント」に砲弾が着弾し、死傷者が出た。

さらに、「ユーフラテスの盾」地域内のアブラ村に、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるターディフ市方面から発射された砲弾が着弾し、住民1人が負傷した。

これに対して、トルコ軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアトし近郊のハルバル村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

一連の戦闘に関して、シリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会の広報センターは声明を出し、バーブ市当方のブワイヒジュ村、ブーガーズ村、ハムラー村方面からの潜入を阻止したと発表した。

一方、同軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターも声明を出し、ハーリディーヤ村近郊でシリア国民軍の戦闘員を乗せ、アラブ・ハサン村方面に向かっていたトルコ軍の車輌1輌を襲撃し、これを捕獲、多数の戦闘員を殺傷したと発表した。

シリア人権監視団によると、この攻撃で、シリア国民軍の戦闘員5人が死亡、15人あまりが負傷した。

マンビジュ軍事評議会の広報センターはまた別の声明を出し、過去4日間でアレッポ県マンビジュ市北に侵攻しようとしたシリア国民軍との戦闘で23人を殺害、21人を負傷させたと発表した。

マンビジュ軍事評議会の広報センターはさらに別の声明を出し、アラブ・ハサン村近郊でシリア国民軍が試用していた小型の無人航空機(ドローン)を撃墜、機体を捕獲したと発表した。

このほかANHA(9月4日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市のバラーイム交差点地宅で何者かによって仕掛けられた爆弾が爆発した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団、ANHA(9月4日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるM4高速道路沿線のスカイルー村、ムシャイリファ村を砲撃した。

ANHA(9月4日付)によると、トルコ軍は4日午前1時20分頃にもアイン・イーサー市東西の農村地帯を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(9月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタウィーラ村、タッル・タウィール村、ダルダーラ村、タッル・ラバン村を砲撃した。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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